5月31日(火)
 
 消費税増税が再び延期される。

 安倍首相は平成26年11月の記者会見で「再び延期することはないと断言する」と語ったが、この約束を果たせなかった責任は重い。

 なぜできなかったか。それは、アベノミクスが破たんしたからにほかならない。

 本来金融政策が効いている間に、ゼロパーセント台にすぎない潜在成長率を高めるための規制改革を断行すべきだあった。また、税制や予算による再配分を通じて、保育士や介護職員の待遇を改善するなど、マネーを循環させて雇用を生み出すべきであった。

 それでも首相は、「アベノミクスのエンジンを全開にする」と述べている。であるならば、参議院選挙の最大の争点は「アベノミクス,YESかNO」「アベノミクス、成功か失敗か」を国民に問う選挙になろう。

 今必要なのはトリクルダウンではなく、ボトムアップ。

 東京や大企業、お金持ちがさらに豊かになるのではなく、「普通の人から豊かになる」政策が必要だ。

 この夏の戦いは、このことを強く国民に訴えていきたいと思っている。