9月18日(金)

 

 安保法案が参議院で可決・成立した。

 昨日の特別委員会で委員長が「再開」を宣言していないのに、「質疑省略、討論省略して政府案だけの採決を求める動議」が自民から提出され、「乱闘騒ぎ」の中法案は可決された。

 野球に例えるなら、審判が「プレーボール!」と宣言してないのに、「ゲームセット!」となったようなものだ。こんな採決で法律ができるとしたら、「言論封殺」している「独裁国家」と変わらない。

 我が党は、委員会再開後締めくくり総括的質疑を行い、討論をしたのち我が党案に賛成、政府案に反対の意を示す予定だったが、質疑、討論、票決権が奪われた。きわめて遺憾である。

 今回の採決は、安保法制そのものの問題もさることながら、日本の議会政治の「存立危機事態」と言っても過言ではない。やはり「一強他弱」の政治状況では、巨大与党の暴走は止められない。緊張感ある政治を取り戻すためにも、政治理念と基本政策を一致させた上で「野党結集・政界再編」をめざしていかなければならない。

 新たな闘いに向けて、確かな第一歩を踏み出していきたい。