肺に転移したがんの治療1クール目開始
3月中旬に造影剤CTで怪しい所見を確認し、4月下旬のPETで、両肺や鎖骨裏リンパにがんが多発転移していることを確定診断されて以降、肺の方は約3か月、無治療のままです。
お医者さんと相談し、納得して決断し、顔に転移したがんの治療を優先したためです。
でも思いのほか、長引いてしまい、内心、心穏やかではありませんでした。
ようやく治療できる、喜び、嬉しさを感じています。
免疫チェックポイント阻害剤による治療がやっと始まります。
入院2日目。早朝7時前に主治医S先生が回診に見えました。
「がんばりましょう」「がんばります」シンプルなやりとりでしたが、先生の想い、治療に臨む覚悟をしっかりやり取りできたと思います。
体重測定、バイタルチェックを終え、部屋でゆっくりしていると、
午前10時前、点滴ルートを取りに担当K看護師さんがやってきました。
利き腕じゃない左腕が望ましいけれど、先週までの入院で高栄養点滴の穿刺などで3~4か所、まだ血管の損傷や痛みが残る状態。
かといって利き腕の右腕からとると何かと不便ということで、左腕の中から今まで使ったことのない、裏?外側?の方から血管を選んでもらいました。
結果、すごくナイスな選択だったと思います。K看護師さん、ありがとうございます。
栄養管理室のT先生も病室に見え、食事、栄養指導について、「食事の量をもう少し多めにしてほしいです、固さは今のままで構いません」と依頼しました。キメ細かいサポート、大変ありがたく思います。治療に専念できます。
10時半ごろ、まず強力な吐き気止め(アロカリス注)からスタート。
11時頃、メインルートから、生食に続いて、
完全武装した看護師さんが抗がん剤フルオロウラシル点滴をセットし、滴下を開始(これは長丁場、120時間の連続点滴です)。
並行して、側管から、いよいよキイトルーダ(免疫チェックポイント阻害剤)の点滴開始。
床頭台に並べた、御守り、マリア様に祈る気持ちで眺め、色々な想いを心の中で唱えました。
キイトルーダは比較的短い時間(30分)で滴下が完了し、生食、ビカネイト、マンニットール(利尿剤)と慌ただしく交換したのち、
抗がん剤(シスプラチン)を2時間かけて、滴下。そのあと、ビカネイトを滴下して、
怒涛のように続いた点滴がようやく落ち着きました。
看護師さんが頻繁に診に来られますが、心配されるインフュージョンリアクション(発熱、悪寒、震え、血圧変動)は今のところ全く現れていません。
キイトルーダは、免疫T細胞のブレーキを解除してくれるお薬。
シスプラチン、フルオロウラシルは、がん細胞の増殖を抑えてくれるお薬。
それぞれ異なる作用で、効果が期待できる。一方で、それぞれの副作用はそのまま現れてくるようです。
治療を継続できないような状態にならないよう、減薬しなくてもいいよう、
この治療をまずは今回の1クール目、そして来月の2クール目、うまく進められますように!
この治療より有効な手立てはもない、僕にとっての正念場、踏ん張りどころと位置付けています。
来週の水曜の正午頃までフルオロウラシルの連続点滴です。
ファイト!!自分に言い聞かせています。
(今夜は利尿剤の影響で寝られないだろうなぁ~)
4つ点滴がセットされています。
いい場所に穿刺してくださいました。
ファイト!自分にいい聞かせています。