今日から5月。朝起きたら、何か変わってるかな、とうっすら期待したけれど、何も変わっていない…。
じゃあ自分から変えようと思い、気分転換に少しだけジョギングしました。単純だけど、少しリフレッシュできました。
職場(実家でもあります)に出勤し、午前の業務を終えて、今日は、父の月命日なので、お寺さんが来られました。
お経をあげていただき、心安らかに手を合わせて、ご先祖さまの供養と、
厚かましいけれど、僕を見守ってください!と心の中でお願いを唱えました。
おとん、ばあちゃん、ひいばあちゃん、それから記憶にないけどおじいちゃん、届いたかな…。
午後、がんセンターで、家内と合流し、急遽お願いした、食道がんを執刀してくださった消化器外科のS先生の診察を受けました。
両肺(特に左肺への複数個所)と左鎖骨裏リンパ節への転移について、これは明らかに食道がんの転移であり、
術後5カ月以内での再発に先生も非常に残念がっておられました。
オプジーボやらなかったことは、考えても仕方ないし、今ある問題に注力しましょう、ということに。
一方で、耳下腺がんについては、食道がんからの転移なのか、原発がんなのかは、頭頚部外科の先生の見解とは少し異なり、
食道がんの転移の可能性はあるけれど、断定はできないという、立場を取られていました。
耳下腺がんと転移がん、どちらの治療を優先するか。前者優先なら、まず手術。後者優先の場合は、抗がん剤治療になります、と。
抗がん剤治療の場合、先生の提案は、1週間入院しての化学療法と免疫療法の併用でした(シスプラチン+フルオロウラシル+キイトルーダ)。
転移がんへの奏効率は、10%。非常に厳しい数字…。転移、再発がんへの現実を突きつけられた感じです。
あと残りの半々で、全く効かない、増悪する速度をゆっくりにする、ということでした。
抗がん剤治療を優先した場合、現在痛み、見た目、QOLの面で苦しんでいる右頬の耳下腺がんに効くかどうか、不明。
効く、効かないの判断は、抗がん剤治療を始めて2~3週間で判断できるそうですが、全く効かない可能性も50%あるとのこと。
一方で、耳下腺がんの手術をしても、深部の筋肉に炎症などの影響が強く残った場合は、
顔面麻痺の後遺症に加えて、やはり口が開かないという症状がそのまま残る可能性もあるとのこと…。
他、色々質問、相談し、ご意見をいただきました。
耳下腺がんが原発がんだった場合、 → これを残すことは、耳下腺がんからの転移のリスクが残る。
耳下腺がんの手術後、どれくらい遅れて、抗がん剤治療に入れるのか?
→ 耳下腺がん3週間入院後、1週間の待機を経たのち、開始できる見込みなので、1カ月遅れ。
抗がん剤治療を1カ月先延ばしにした場合の進行の程度は?
→ 肺、リンパへの転移がんは確実にこの1カ月で大きくなっている、が、今、生命、生活に重大な影響を及ぼしていない。
抗がん剤治療を延ばしたことで、今なら治せたのに、遅らせたことで効かなくなる?
→ そのリスクはゼロではないが、今効くものなら、1か月後でも効くだろう。(逆に言うと、今効かないものは後でも効かない)
自分の中で、考えが徐々に固まってきました。今、目の前にある困難な状況は、やはり耳下腺がんであると。
手術はいやだし、つらいけれど、やはり、まず手術で耳下腺がんを取ってもらおうと!
後遺症(顔面麻痺、外見の問題(頬が大きく窪んでしまう)、発話障害の可能性)、それから切除しても口が開くようになるかどうか分からない、
とかいうことは、いま気を揉んでても仕方がないので、
まず今身体にあってほしくないものを取ってもらいたい!そして、肺やリンパへの抗がん剤治療はそれからやる!
と心に決めました。家内もその場で同意してくれたようで、
「耳下腺がんの手術、それを終えてから、できるだけ早く、抗がん剤治療をお願いします!」と先生に伝えました。
先生も「答えはないからね」と言いながらも、「そうしましょう」と僕の決断にしっかり背中を押してくれました。
明日、頭頚部外科のK先生の診察で、改めて、その方向に進むことを決定し、進んでいくとにします。
連休明け、5月7日入院、8日手術です。
気持ちの整理、覚悟、はまだできていないので、これからですが、自分の決断を悔やむつもりはありません。
今日のがんセンターの診察料、昨日と同じ、220円でした…。