GW前半も終わり、今朝は通常通り会社(自営業、運送)に出社しました。

朝、職場で業務に取り掛かっていたところ、9時過ぎに携帯着信。番号を見ると、大阪国際がんセンターの番号でした。

GW明けの入院連絡かな、と思いながら、電話に出ると、事務連絡ではなく、頭頚部外科のK医師からでした。

先日(4月26日)撮影したPETの件でから始まったので、

なにか撮影トラブルでもあったのかな?みたいに最初は軽く考えていたのですが、声のトーンからどうも様子がおかしい

PETで良くない所見があったのですか、と尋ねると、「その通りです」と。

お電話では申し上げにくいので、明後日予約の診察ではなく、一日でも早く、本日、急ぎ、ご家族同伴で、がんセンターに来院してほしいとのこと。

午前は、国土交通省近畿運輸局の監査があり、その監査対応はうちの業界では、税務調査と匹敵するくらい重要な監査、調査で、

そのためにGW前半3連休のうち2日を返上して、出勤して帳簿類の整理、監査の準備をしていました。

監査を急遽先延ばしにすることは、心証を著しく悪化するうえ、例え先延ばしにしても、いずれ来るのは間違いなく、その時には今以上に準備を周到にせねばならなくなるのが、自明。

いくら病院から早く来てほしいと言われても、今は監査の方が重要。

午後になんとか時間を作ります、とお伝えして、電話を切りました。

間もなく、監査は2名来られ、あれやこれや、運行記録、整備記録、運転日報、台帳、帳簿類、安全教育記録を精査して監査され、

複数、重要な指摘も受け、冷や汗ものでしたが、

7月末までに指摘事項に対する改善結果を報告することで、1時間半ほどで、なんとか無事乗り切ることができました。

余裕のない、落ち着かない気持ちで、焦らないよう、柔らかくしたどん兵衛うどんをゆっくり食し、2時過ぎにがんセンターに到着しました。

GW中日で大勢の患者さんが待ちスペースにおられましたが、

急な呼び出しであったため、K医師は患者さんの医療処置が終わり次第、お見えになるとのことで、

他の患者さんとは少し離れた場所で家内と待ちました。

PETの結果が気掛かり 恐らく 自分の中では予想、覚悟はしていました。

放送で診察室に入るよう呼び出しがありました。診察室に入るとK医師。

お電話で話した、PETの件から、と切り出され、説明が始まりました。

頭部から順を追って、強く赤く光る部位。まず耳下腺がん。右咬筋の腹側が強烈に大きく光っていました(SUVmax 18.1)。

そして、耳にも。耳の孔の前が数日前より、堅く膨らみ、強い痛みが出ていましたが、

PETの診断では右咬筋の背側にSUVmax5.6の異常集積。

続いて、左鎖骨上のリンパ節が赤く強く光っていました。SUVmax 7.2 類円形のリンパ節転移。

それから甲状腺左葉。これは去年から甲状腺がん(おとなしいがん)の指摘を受けていた部位で、去年のPETでも確認されていましたが、

今回は腺腫の疑いという診察(SUVmax 39.4)。

さらに続いて

左肺優位に、両肺に結節影、一部はFDG異常集積。3か所に強く認められ、多発肺転移。

確かに、左肺に3か所、赤く光っており、放射線科医師の見立てでも、がんと認められる、との診察コメントが添えられていました。

ショックでした。がんのオンパレード

家内も含め、言葉になりません。

造影MRIでも、耳下腺がんの診断は同様。

右咬筋の腹側に2.7cmの腫瘤影。生検から高悪性の扁平上皮癌。および、右咬筋の背側に新たな腫瘍。

耳下腺がん(2か所)、そしてリンパ節(1か所)、肺(3か所)を含め、一連のものは、食道がんの転移と強く認められるとの診察

今後の治療をどうするか、が焦点になりました。

5月7日入院、8日手術が実は確定していますが、食道がんの転移である以上、顔面麻痺を伴う後遺症を残す耳下腺がんの切除よりも転移した抗がん剤への取り組みを優先する方がいいのではないか、というご意見をいただきました。

手術を進めることにこだわれば、転移の治療がかなり先送りになってしまう

とはいえ、今の強い痛み、食事困難の状況はこのままでは改善しない

放射線治療では組織が硬化してさらに口が開かなくなり、もっと悲惨、困難な状況になる

自分でも決められない

なんとか、頼んで、急遽、明日、消化器外科の執刀医の診察を追加してもらうようお願いし、OKだったため、その場の結論は先送りしました。

明日、消化器外科の先生と診察、面談し、明後日、再度、頭頚部外科のK医師の診察を仰ぐことにいたしました。

家内にも2度も3度もしかも急に同行してもらって迷惑をかけて、ほんと申し訳ない

落ち込んだ気持ちで会計を待っていると、携帯にがんセンターの入院課から57日から入院通知の電話。

K医師とお話して、入院、手術の最終決定は、明日(または明後日)に伸ばして保留になったことをお伝えし、電話を切りました。

大変、重い診断結果 なのに、釣り合わないような会計金額¥220。

明日、消化器外科の先生がどんな見解を示されるか、

その話を聞いてから、耳下腺がんの切除を進めるのか、転移への治療(抗がん剤)に舵を切るのか、決めたいと思います。