昨日日曜午後、箕面カトリック教会を訪れました。そこの司祭にお会いするためです。

僕が通っていた中学高校はマリア会、ミッション系の男子校で中1~高3まで週1時限、宗教の授業がありました。その宗教の授業を中学2年、3年、高校3年のときに担当されたのが司祭、神父さん、恩師です。

僕は全然信者でもなく、普通の浄土真宗の門徒ですが、学校にはカソリックの空気が至る所に溢れており、チャイムも聖歌、聖書は毎週自然に触れていました。

宗教の授業はユニークで、そんなこと現代ではありえへんやろ?みたいな神話チックな話だったり、いったい何を学べばいいの?みたいな

チンプンカンプンな話が多かったですが、話題が多彩で、進学校ながら、気を楽にして聞ける授業でしたので、

僕個人としては、異文化に触れられるようななんだか気楽な授業でした。

そのせいもあってか、卒業後も神父さんとは細々ながら、クリスマスカードや年賀状で連絡を取る関係が続き、たま-に数回お会いもしましたが、もうかれこれ40年以上のお付き合いです。

今年の年賀状に僕が食道がんに罹患し、抗がん剤治療の後、手術を受けたことを伝えたところ、神父さんから励ましとともに毎日祈りを捧げてくださっている旨のお手紙をいただきました。書籍やお菓子(トラピストクッキー;男子修道士が焼く貴重なクッキーなんです)も添えられていました。

復活祭のときにはさらに大変素晴らしい絵本(花さき山)を送っていただきました。

そして神父さんも実は数年前、がんに罹患され(直腸がん、肺がん)、立て続けに大きな手術を受けられたことを知り、涙しました。

近いうちにお会いしたいと思っていたところ、それが実現したのが、昨日でした。

訪れる前は、生き死にの話をするかなぁなんて思ってましたが、2時間半ほどの滞在で、生き死にの話をしたのは15分程度。

(懸命に生きよ、というお話でした。)

他愛無い話題や中学高校での懐かしい話に花が咲きました。

それでも、なんだか昔の宗教の授業を再び聴講しているような気分になり、暖かい空気に包まれたようで、大変心が安らぎました。

また4冊も書籍をいただいてしまいました。

今日、ヤフーのニュースで、死刑囚の当日告知についての話題が掲載されていました。

その話題、昨日ちょうど神父さんから生々しい経験の話を聞いたばかりだったのでびっくりしました。

(神父さんは40年来、死刑囚の教誨師をされており、偶々その話題をまさに昨日していたので)

信者であってもなくても、分け隔てなく、出会いを大切にされるその御心に自然と感謝の念が湧きます。

耳下腺腫瘍の治療が進んだ暁には、また教会を訪れ、懸命に生きています、と伝えたいなと思います。