摂食障害(通過障害、嚥下障害)、ダンピング(消化力低下、腹痛、血糖値変動)が続き、痩せています。
ひどくはないけれど、基本、下痢が続いています。せっかく頑張って食べたものが、十分に消化、吸収されることなく体外に流れ出てしまい、悲しい気分になります。前にも書きましたが、鏡に映る姿はみすぼらしくて、このままじゃいけない、と思うものの、どうにもならない歯痒さを感じます。
病気になる前はマラソン雑誌を愛読し、タイムを削り出すために食事と体重に気を付けていて、鍛えながら体重が減少するのはウェルカムだったのですが、
今は事情が違い、意に反して体重が減るのは恐怖すら感じます。
運動をしながら健康的に痩せるのと、がん治療の影響、手術、後遺症で痩せるのとでは、やはり全然違いますね。
前者は筋肉があるから、動きやすくなる、楽に動けるようになる、のに対して、
後者は廃用性筋萎縮で筋肉が減少し、体脂肪も減少し、骨がむき出し?になり、身体に痛みを感じるとともに、体力が低下して、動くのがつらい状態です。
身体は軽いのに、身体を動かす筋力が低下して重く怠く感じる、脂肪もないからスタミナもありません。
どうしたらいいんだろう…。
まず食べること。栄養価の高いもの、消化吸収によいものがいいけど、まず、なんでもいいからとにかく食べること。
分かっているけれど、それが難しいです。以前のように量は食べれません。
なのでコンビニでパンや菓子を買う際にも、少しでも高カロリーのものを選んで口にしています。
かつては極力避けていた、間食、おやつ、甘いもの、デザート、今は可能な限り食べるようにしています。空いた時間にアイスクリームやチョコレートや黒砂糖を齧るなんて、以前はしなかったことも今はしています。
そして、動くことも大切でしょう。
怠いから、なおさら、動かなきゃいけないんでしょうね。動かなければ、筋肉が衰えて、疲れやすくなる。血栓症リスクもあがってしまう。
ここ数日、考えました。
ドライビングフォースがいるなぁ!と。
なにをやりたいか、夢は?希望は?何か今までにない新しいことを始める?
自分の場合、真っ先に胸に浮かんだのは、やはり、マラソンでした。
がんになって、がんの闘病もつらかったですが、走れなくなったこともつらかった…。
主治医に雑談で趣味のマラソンのことを話した時に、「もうマラソンは難しいんじゃないかな、食道がんの術後、走った人を見聞きしたことがない」と言われ、凹みました。
でもネットで調べると、同じく食道亜全摘手術をした方が術後にフルマラソンを完走したという事例が少なくとも2009年北海道と2018年兵庫県におられました。ネットで分からないだけで、それ以外にも走った方が他にもおられるかもしれません。
それにブログを拝見させていただいてる方の中に胃全摘ランナーさんもおられます。走るごとに毎回辛酸をなめ、大変な苦労をされていますが、それを乗り越えることで周囲の方に勇気を与えてくれています。僕にとって、すごく参考になりますし、励みにさせていただいています。
決して無理をしてはだめだけど、目標に向かって動き出すことは重要です。
がんになる前は、毎月200~250キロ走ってました。
がんになって以降は当然ほとんど走れていませんが、
退院した翌日から再開(←これは良くなかったです。炎症反応がでちゃい、抗生剤のお世話になりました…)して、
いまは週に2,3回、ゆっくりジョギングしています。
日常生活は上述の通り、しんどくて姿勢を維持するのも疲れ、ただ座っているのも難儀するくらい不自由しているのですが、
多少身体にムチを打って外に出てしまえば、
アドレナリンが出ているからでしょうか、なぜかジョギングはできちゃいます。
再建した胃管が動いて心臓や肺を圧迫する感じがして、息は苦しいですけど。
今日も、強風が吹き荒れていますが、午前中ジョギングしてきました。
走っている間、世の中には病気や身体が不自由で走りたくても走れない人がいる、自分もがんという病気だけど、こうやって走れている!
ありがたさ。感謝を噛みしめながら、ゆっくりジョギングできました。(術後、最長距離を踏めました!)
目標が具体的で、意欲が強いほど、諦めずに目標に近づくことができる、
そう思って10~12月のフルマラソンにターゲットを絞ることにしました。
そのころだと、丁度術後1年でもありますし。夢の実現に向けて計画を練るのは何だかわくわくします。
下関海響マラソン、おかやまマラソン、奈良マラソン。
下関は海風と坂が手強いけれど景色が最高。おかやまはエイドのフルーツが魅力。奈良は走りごたえのある難コース。
いずれも過去に走ったことのある、魅力ある大会です。
社会復帰と同様、趣味の活動の復活も、QOLの面でも同じくらい大切かなと思います。
まだまだ難しいながらも、食べて、動いて、少しずつ、少しずつ、目標に近づいていこうと思います。
そして、主治医に「フルマラソン、完走しましたよ!」と報告して、びっくりする顔を見たいです。
がん治療で、出走できなかったエントリー済みの大会Tシャツ、ナンバーカードなど。