病理検査の結果
12月8日 術後初めての、大阪国際がんセンター診察の日。術後からは25日、退院からは2週間経過している。
お昼前にがんセンターに到着すると、まだ日は浅いのに、なんだか懐かしく感じた。ここで闘ったんだなぁ。新しい身体もらったんだなぁ。
そして、ここに足を運ぶ人々は、同じような病いで闘っている同士。
お互いに頑張ろう、頑張らなきゃ、と自分に、回りに、心の中でエールを送った。
まず採血とレントゲン撮影。
レントゲンでは(胸を張ると)咳が出て、息を止められなくて、困ったが、技師さんの技あり?で瞬間的に撮影し、なんとかなった。
それから、入院していた病棟(さくら病棟13階)で退院後の看護ケア。自動ドアをくぐって、懐かしい病棟へ。
対応してくれたのは色々なこと(例えばカテーテルのこと)を教えてくれたり、ICUへの荷物チェックをしてくれた看護師Kさんだった。現在の状況をチェックしながら、ノートPCにいろいろ入力。
その後、腸ろうの扱い方の簡単なテスト?をされたがそれも無難にこなして、結果、特に問題なく順調ですね、とのこと。
(いや…実際にはいろいろ大変なんだけどなぁ…と思いながらも)
傷口の確認、テープ交換をしてもらい、看護師さんの確認は終了。
担当医の診察へ向かう。
番号を呼ばれ、診察室へ入ると、担当医の先生の姿。退院からわずか2週間なのに、やはり懐かしく感じられた。
「レントゲン、血液、問題ありません。さて、病理検査の結果ですが、、、、」
ごくり。ちょっと緊張する。
「リンパ節郭清、切除したリンパ節は全部で63個。もともとがんが転移していたリンパ節5個(術前は確か6個と聞いてたはずだけど…まあいいや)
も含め、切除したリンパ節のがんは全て調べたところ、ゼロでした。つまりリンパ節のがんは消えてなくなってた。2クール目の化学放射線がよく効いたんでしょうね」
僕は、放射線をどこに当てていたかよく知らなかったので、それを尋ねると、
もちろん病巣の胸部食道を中心に、周辺の腹部から頸部にかけてのリンパにも照射していたとのこと。
放射線で病巣の食道のがんはかさぶた状?になって、食事困難、水も飲めないほど肉厚化、肥大していたらしいけど、
がん自体としては小さくなっていたらしい。
よく分からない、実感のないお話だったけど、悪い話ではない、ということは分かった。
その病理の結果をうけて、今後の治療をどうしましょうか。
治療の計画では、再発予防として、免疫チェックポイント阻害剤(オプジーボ)を月1回、12か月間行う予定を提案されたが、
副作用の割合約50%(ホルモン、インスリン、しびれ、倦怠感、など)、
奏効率10~15%というか、効き目不明(効かなかった時だけわかる、らしい)。
リンパのがんは消えていた、という病理の結果から、副作用と費用も考えると、積極的には推さない、もちろんやるのもOK。
というのが先生の見解、来月くらいまで、ご自身で考えておいてください、ということだった。
その後、右と左の脇のドレーンチューブを抜いたところの肉が飛び出したところの確認をして、抜糸、ホッチキスの抜去をしてくれた。
ついでに、腸ろうを抜いてアピール(口から頑張って食べてるので)をしたが、それはダメだった。早くて次回診察の12月22日。それまで置いときましょう。とのこと。
ありがとうございました。とお礼を言って診察終了。
栄養管理、インボディ測定をして、本日の診察終了。
再発予防の治療、オプジーボ。どうしたものか。判断が難しくて、悩ましい。が、自分の心のなかでは決まっている。