11月19日、HCU3日目、今日は日曜日。

朝、昨日に続けて、また坐薬を入れてもらった。今日は出るかな。

腸ろうから、シリンジを使って溶かした薬の注入と栄養剤エネーボの経腸栄養のセットは自分で大体できるようになった。

先生はなかなか回診に見えず、今日のチューブ外しはもうだめかなと諦めかけてきたら、10時過ぎに先生が部屋に見えた。

「レントゲン問題なし、排出される液もきれいで量も多くないので、脇のドレーンチューブを抜きましょう。ベッドに横になって」と。

う、う、うれしい。! 痛いのかなぁ、、ドキドキするが、多少痛くたって、そんなのどうでもいい。

ハサミでまずちょきちょきと縫い付けてある脇の糸を切る。

「はい、息を止めて!」その直後、するするっ~とチューブを抜いてくれた。

肉のようなものが外に飛び出している。ホッチキスのようなものはそのまま。何かが当たって押されると痛いが、太いチューブがとれ、

減圧にするためのポンプか何かのコポコポ音がする道具も外れてなくなった。

続いて、10時半ごろ、看護師さんが、「尿道のカテーテルを外しましょう」、と部屋にやってきた。

ベッドに横になりオムツを外す。ドキドキする。「抜くの、痛いですか?」「大丈夫です。少し沁みますが。」ドキドキ。

スルッ!少し、うっとなったが、一瞬だった。「最初のおしっこはコップで量を測って、量を教えてくださいね。最初だけ沁みるかもしれません。」

脚のマッサージのケーブルも外してもらったので、一気に前進した感じ。

まだ残っているのは、

呼吸用カニューレ(昨日午後試験的に外してもらったが、酸素の数値が悪化してアラーム連発し、外すのはダメになった)、鎖骨からの点滴カテーテル、腸ろう、心電図ケーブル、パルスオキシメーター。まだベッドからは一歩も離れることはできない。

午後、看護師さんがリハビリで歩きましょう、とやってこられ、ボンベと点滴スタンドを引っ張って、HCU病棟をぐるぐる、歩きまわった。

そのあと、「頭を洗ってみましょうか」と。「髪の毛ないけど、いいんですか」「髪の毛なくても、気持ちいいですよ」いうことになり、隣の一般病棟に声を掛けてシャワーを借りてくださり、丁寧にシャワーで頭を洗ってくださった。髪の毛ないのに、ドライヤーまで使ってくれた。心まですっきりして、すごくうれしかった。

午後、呼吸用カニューレを外せるか、再チャレンジ。しばらく外して過ごし、酸素の数値が悪化しなかった(アラーム発報なし!)ので、

ようやく酸素吸入のカニューレを外してOKになった。

それでも、トイレは毎度、看護師さんを呼んで、付き添ってもらう。HCUでは必須の酸素モニター、心電図モニターを付け替えないといけないので。

やっと坐薬が効いて、排便できた(むしろ効きすぎて下痢気味)。明日の坐薬は免除してもらおう。ここへきて、一気に前進しているような気がする。

夕方、家内と息子が面会にきて見舞ってくれた。時間は限られているが、息子は珍しそうに、HCUの病室をいろいろ見ていた。

HCUのベッドに腰かけ、一緒に写真を撮ったりした。