11月10日 9:30にがんセンターに到着し、まずPCR検査。
続いて、入院受付。聞いていた通り、最上階の13階さくら病棟になった。
部屋に入ると、手渡された真っ白な手術着に着替えるように言われた。
そして複数の同意書に署名をし、早速、内視鏡検査に向かった。
今回もクイックインで、すぐに受付してもらえた。
あの、まずい水?を飲んでから、少し間をおいてベッドに横になる。
左手の血管から鎮静剤が入り、マウスピースを加えると、
もう意識朦朧となり時間の感覚と途中の記憶があいまいになった。
「あれ?」気が付くと、内視鏡検査は終わっていたようで、よく分からないまま車いすに乗って病室に向かっていた。
部屋に戻ると、昼食が置いてあった。久しぶりに味わう、がんセンターの病院食。
吐き気で苦しんだことが多々あったが、今日は強い吐き気もなく、よく噛んで超ゆっくりではあるが、普通に食べることができた。
食べ終わって、間もなく、「胸にカテーテルを付けますので、処置室に行ってください。」とのことだった。
手術着を着るよう言われた意味がこのときに初めて分かった。
処置室に入ると、薄暗く、2名の医師がおられた。
中央のベッドに仰向けに寝る。部分的に透明になったビニール袋のような大きな覆布を全身に、そして顔にも覆いかぶさるように掛けられた。
脚を高く上げるような姿勢になる。ヨード液のようなものを塗られ消毒が始まる。いったい何が起こるんだろう?ドキドキする。
まず、小さい麻酔薬の注射のようなものが右鎖骨外側あたりに2回?あった。そのあと、麻酔が効いたのを確認されるやいなや、ズンッ!と鈍い痛み。
かなり強い力で押さえつけられる。そしてグイグイ入ってくる痛み。それらが交互に続く。ううう。力が強くて鎖骨折れるんちゃう?
早く終わらないかな…そんなことばかり考えていた。20分くらいだっただろうか。最後に傷口を縫ってもらった。はあ、終わった。
モニターを見ながら19cmと言われていたので、右側鎖骨横の挿入個所から19cm、カテーテルが心臓の方へむけて?入ったんだろうと思った。
鎖骨から3本のジョイントが枝分かれ?してプランプラン出ていた。
またまた車イスで自分の病室へ運んでもらう。
部屋に戻ると、また歯科検診の歯科医の先生が2名来られ、部屋で口腔内の掃除を行ってもらった。
「手術後もしっかりケアしてください」と念を押された。
友人から、僕にどうしても手渡したいものがある、というLINEが入り、ナースステーション経由でとも思ったが、
直接受け取ろうと、1階ロビーに降りて行った。友人が持ってきたものは、ウォーキング用のリカバリシューズと真っ赤なキャップ。
「手術後のリハビリに使えると思って。よかったら使ってください。」胸が熱くなった。
頑張る意欲がさらに湧き上がった。ありがとう!
慌ただしく、続いて、INBODY検査。部屋に戻ると、まず、お薬説明を看護師から受ける。
それから、手術後の栄養の要となる腸ろうについて、細かく説明してもらった。
退院後も自宅で数か月の間、自分で覚えてできるようにする必要があるらしい、ということで沢山説明されたが、
なかなか覚えられないなぁ、まあ退院までに何とか覚えよう、と思った。
そのあと、検温や体重チェック。60.1kg。これが術前、基準体重と言われた。
夜、20時半を過ぎて、思いのほか遅い時間だったが、担当医の回診があった。
「今日は忙しかったでしょう。お顔を見る限り、良さそうですね。頑張りましょう。」
その回診で、午前中の内視鏡検査の際に、喉に手術の目印?となるクリップを付けた、と言われた。クリップ?なんだそりゃ。
特にそんな違和感だとか、そんなものを付けられた記憶もない(鎮静剤すごいなぁ)が、どんどん手術の準備が進んでいくのを感じた。
もう逃げられない、(覚悟は決めてるつもりだが、改めて)覚悟を決めなきゃ。