11月にはいった。がんの告知を受けたときは、夏の暑い盛りだったが、もう秋も深まり、冬の気配が感じられるようになってきた。
11月1日、父の月命日、拝みに来たお寺さんに、がんになったことを告げると、絶句されていた。
仏壇の前で、父、祖母、そして顔は覚えていないが祖父に、病気を乗り越えるから見ててね、と誓った。
そのあと氏神様(難波八阪神社)にお参りにも行ってきた。神頼み。
11月3日 ゆっくり長い距離をジョギングしてみようと、自宅から遠くへぐるり出かけてみた。
治療前は、3~4時間かけて30~40キロはしることはザラだったが、
抗がん剤治療を始めて以降は、走る距離は短くとどめていた。
パワースポットというわけではないが、好きだった新幹線の展示車両を走って回ってきた。
走破距離、22キロ。2時間ちょうど。最後はエネルギー切れでちょっとふらふらになったけど、心から楽しめた。
そして近所の銭湯を楽しみ、商店街でハロウィンの仮装を楽しむ子供たちの無邪気な様子にほっこりした。
平穏な一日。がんさえなかったらなぁ…と思ってしまった。(現実逃避してはダメだけど)