10月27日 職場に税理士さんが顔を見に来てくれた。その税理士さんとは10年来のお付き合いで、公私ともに懇意にしていただき、僕の趣味のマラソン、走る切っ掛けをいただけたのもその税理士さんのおかげである。大阪マラソン2016走りませんか、というのが最初のお誘いだった。走ってみてしんどかっというのが素直な感想だが、一方で予想以上に楽しかった、もう少し準備すればもっと走れるようになるんじゃないか、と思い、ひとりでトレーニングを積んで翌年以降も走り続けた。そして、サブ4、サブ3.5も数回。昨年の大阪マラソンでは自己ベストも更新し(3:12:00)、さらなる更新も思い描いていた。

ただすごく残念ながら、その税理士さんは膝を悪くされ、今では前のようには走れなくなってしまわれている。(そして今度は、僕ががんに罹患し、もう元のようには走れなくなってしまうという

久しぶりにお会いしたこともあり、お互い、特に僕の近況、治療状況の話になる。

思ったより元気だと思ってくれたようで、実際前向きな話が尽きなかった。

その中で、すでに6本エントリー済みの僕のマラソンのなかで、来週には下関海響マラソンがあるので、それに行ってみようと思っている、という話を口にした。

手術予定の1週間ほど前だし、、もちろん、死力を尽くして、タイムを削り出すような走り方はするつもりじゃなく、雰囲気を楽しむ、パワースポットで元気をもらう、のが目的のつもりだったから問題ないだろうと考えたのだけれども、

税理士さんから強い本気の口調で「しばしゃん、絶対やめなさい!コロナやインフル、マラソンは更衣所やスタートのときに密集になるところもあるし、道中の新幹線でもらうかもしれない。医療関係者や周囲のみんながあなたの回復を願って、色々準備したり頑張っているのに、もしインフルにでもなって、それを無駄にするようなことがあったらどうするの。絶対やめなさい。病気を治してから、、また考えればいいじゃない。治すんだよ!」

本気で怒られた。こんなにいいにくいことを、ここまで本気で言ってくれるとは。

有難い叱責だった。過去5回ほど参加している思い入れの強い下関海響マラソンのスタートライン立つことは諦めたが、潔く、気持ちよく、諦めることができた。税理士さん、心に響くお言葉、どうもありがとうございました。