8月18日、がんセンターに到着。

びっくりするほど大きくて綺麗な病院。

紹介状を持って受付をしてから、まず最初に血液と尿の採取があった。続いて、診察室のエリアに向かうが、お盆休み明けということもあり、たくさんの患者さんやご家族の方で混み合っている。なかなか自分の順番が回ってこない(実は血液検査結果が出るのに小一時間かかるから、ということを後から知った)。お昼前になって、やっと自分の番号が表示されて診察室に入った。

主治医となる先生、そして看護師さん2名が部屋におられた。クリニックから送られたデータを元に、問診、診察があった。

「がん、食道がんなのは、もう聞いていますね。

転移の状況はまだこれからの検査次第ですが、おそらく、ステージⅡ、かⅢ。

治療計画は、抗がん剤治療を2回か3回行なったのち、年内、早ければ11月中に外科手術になるでしょう。

抗がん剤は直ぐに始めます。入院になります。」

と告げられた。

こちらからは、何を尋ねていいか分からず、何も尋ねずに、診察室を出た。

診察室を出たあと、看護師さんの方から、資料を示しながらフォローの説明があった。食道がんの治療の過酷さが、より具体的に説明された。

一方で、こころのケアもしっかり行いますよ。ツラいと思うことは何でもおっしゃってください。

既にツラい。苦しい。涙が出そうになった。

検査のため、緑色の手提げ袋を渡される。この手提げ袋は、クイックイン外来とかいうもので、ほとんど待ち時間なく、効率的に検査を回れるシステムになっているみたい。既に待っている患者さんたちを飛ばして、先に呼んでもらえる。すごく申し訳ない。

まず内視鏡検査。内視鏡はクリニックで受けたものと違って、結構ごつい(太い)ものだった。最初、喉を通過する時には、かなりえづいて苦しかったが、鎮静剤が効いてからは、なんだか朦朧として、時間の感覚が分からなくなった(30分前後かかっていたみたいで驚いた)。

車イスで休憩室に移動し、しばらく休んでから、CTに向かった。CTは初めての造影剤を使ってのCT。造影剤が腕の血管に注入されると、かぁっと手足が熱くなった。そんなにつらいものではなかったが、初めてだったこともあり、びっくりした。

時間が遅くなったので、残りの検査(負荷心電図、肺活量)は、後日(8月21日)に行なうことになった。