グループサウンズ（略してGS）という言葉が使われるようになったのは、おそらく１９６７年の夏、ザ・タイガースが「モナリザの微笑」を出した前後ではなかったかと私は思っているのですが（ブーム火付け役ともいえる大御所のスパイダース、ブルーコメッツを筆頭に、１９６６年にはサベージやワルドワンズ、バニーズ、シャープホークスらの曲が売れていたけど、エレキグループで歌も自分らで歌いましたよという感じでまだグループサウンドとはいわれてなかった。ザ・ビートルズの影響大でしょう。）、そのGSの全盛期は１９６７年後半からせいぜい１９６９年春あたりまでという印象で、夏以降は急速にパワーダウン、１９７０年以降は次から次へとバンドの解散が相次いでいきブラウン管で観かけることが非常に少なくなりました。歌謡グループへと完全転向したグループやニューロック、ハードロックで活動を継続したバンドもありましたが、GSとしては、ザ・タイガースの１９７１年1月の解散をもってほぼ終わってしまったといっても過言ではないでしょう。
今回は、人気という点において、最大の人気を誇っていたザ・タイガースには、いくつかのプレミアム・レコードが存在しております。明治製菓の提供関連、ファンクラブ会員のみに配布されたソノシート、アルバム特典ピクチャーレコードなどレコード店には売っていなかった非売品ということで掲載したいと思います。 まぁ、ザ・タイガースの大ファンなら誰でも普通に知っていることではあります。
B面の後半に明治の板チョコであるデラックスチョコレートのCMソング（♪デラ、君が好き！デラ、僕だけのデラ欲しいのさ～黄色いチョコレート♪）、そして明治のCMソング（♪チョコレート、チョコレート、チョコレートは明治～♪）が収録されております。画像参照
その情報を友人から聞いていたのでとにかくこれが目的で応募しました～。
A面は、「あなたにささやくジュリー」、「あなたとデートするトッポ」、「あなたに電話するピー」、「あなたと散歩するタロー」、「あなたとドライブするサリー」の５種類あり、ローティーンの女の子に語りかけているといった具合でしたね。B面の前半は、「お部屋でおしゃべりタイガース」ということで、たわいもないことをあれこれおしゃべりしております。１回聴いただけだと思う。自分は歌を聴きたかっただけなので・・。 それでいて５枚揃えないと気が済まなかったんだよね。
明治のデラックス、ハイミルク、ブラックの包み紙１５０円分と切手７０円だったかな？を一口として応募するともれなく送られてくるといった形でした。到着まで1か月程度はかかったような気がする。１９６８年５月３１日が締切でした。欲しい人のニックネームを書かないと適当に送られてきたそうです。ソノシートの代わりにポスターという選択肢もあったような気がします。
B面の後半最後に明治のチョコである、チョコバーのCMソング（♪バーバーチョコバババババ～♪続いてココナッツのCMソングが収録されております。個人的にはそれが最大の魅力です。画像参照
A面は、５人それぞれが、天地創造ものがたりということで「アダムとイブ」、「ノアの箱舟」、「バベルの塔」、「カインとアベル」、「この世の始まり」の朗読をしています。
B面の前半は、「ジュリーをかこんでザ・タイガース」「ピーをかこんでザ・タイガース」～という具合で、各個人のことをあれこれ言ったり聞いたりしているのですが、少女達はこれがきっとたまらなかったことでしょうね。自分は間違いなく一回聴いただけ・・。
こちらのソノシートは当時は応募する気がおきなかったのですが、１９８０年頃、中古レコード屋でセットで売っていたので食指が動き迷わず購入しました。３,000円じゃなかったかなぁ・・。
こちらも明治製菓の提供で、１９６９年、トッポが脱退してシローが加入してからのものです。こちらも５種類ではありますが、今回は、作詞は一般募集の入選作に作詞家が一部手直しをし、すぎやまこういちさんや鈴木邦彦、加瀬邦彦さんといったヒットメーカーによって作曲されたピクチャーレコードであります。非常に残念だったのはB面がカラオケだったことですが仕方ないか・・。
明治のデラックス、ハイミルク、ブラックの包み紙１５０円分と切手１５０円を一口として応募するともれなく送られてくるといった形でした。やはり到着まで1か月近くかかったような気がする。「ザ・タイガース新曲レコード」係として１９６９年６月３０日が締切でした。
すべてのレコードが欲しかったので、皆に協力してもらって包み紙を集め、５枚分応募して入手しました。
こちらは、１９６９年のクリスマスにファンクラブの会員のみ限定で、配布されたものです。「あわて者のサンタ」は作詞瞳みのる、作曲森本太郎による作品でした。ソノシートで、ジャケットは白黒でしたので少し残念でしたがサービスなので贅沢はいえないですけどね。
解散後の１９７４年発売のベストアルバム「ザ・タイガース物語」の予約特典としてピクチャーの１７センチLP「ザ・タイガース・ストーリー」が付いておりました。曲目としてはデビュー曲候補でもあった「愛するアニタ」、「白いブーツの女の子」や「Lovin’Life」、「夢のファンタジー」（明治チョコのプレミアムレコードとして制作された「夢のファンタジア」と同じもの）の未発表曲４曲が収録されており、これ欲しさに「タイガース物語」を予約した方も多かったことでしょう。私もその中の一人でありました。
あと、「ティーンルック」という雑誌の付録としてソノシートを何度か見かけたことがありました。「女学生の友」という雑誌付録にもあったような気が・・。姉がこういった雑誌を毎月買っていたから見かける機会があったのです。
追記
最後に、GSが出演のCMも数々ありましたが、印象的なのは、タイガースの明治製菓チョコCM、テンプターズのチョコ森永製菓CM、ワイルドワンズのコカコーラCM、パープルシャドウズのロート製薬目薬CMあたり。マイナー系ではリンド＆リンダースのノーベル製菓アマンドキッスとかあったけど短かったからはっきりとは覚えていないんだよね。音楽だけGSでメンバーは画面に出てこないものもたくさんあったように思う。カーナビーツは不二家やペプシコーラのイメージキャラクターだったな、確か。
我々世代の明治製菓CMといえば、やっぱ中森明菜ではなくタイガースでしょ。ノーベル製菓は現在、天童よしみ起用によってのど飴のCMは有名になりましたよね～。