2月18日深夜、大ばあちゃんが91歳の天寿を全うしました。
自宅での仮通夜の後、可愛がってくれた大ばあちゃんに最後のお別れをさせたくて、めろんを仏間に連れて行き
ました。
めろんは、耳を広げてシッポを垂らして大ばあちゃんのそばに行きます。
クンクンしたりはしますが、いつもと違う様子が不思議なのか”死”を察したのか、決して布団の上に上がりませ
んでした。
自宅から葬儀場に向かう棺も、家族一緒に見送りました。その時もめろんは、ただ黙ってじっと棺を見つめてい
ました。
入院中、看護師さんに「めろんがかたくて(かたいは金沢弁で賢いという意味)ねぇ~」と話していた大ばあちゃ
ん。
看護師さんは食事に付いていたデザートが硬くて食べれなかったのかと思ったら、実は愛犬の話だったと知って
大笑い!
元気な頃通っていたディケアセンターの方が、お見舞いに持ってきてくれたのは「柴犬がいちばん!」という本。
その時はもう読む体力も気力もなくなっていましたが、心遣いが嬉しかったです。
耳が遠いので、いつも面白いイントネーションで「めぇ~ろんちゃん!」と呼びながらワシワシなでなでしてくれ
た、ふくよかで大きな手。
亡くなる日の夕方、子供たちとお見舞いに行った帰りに「また来るね」と声をかけると、高く上げて振ってくれた手
は、とても細く小さかった。
もう一度、その手でなでてやって欲しかったな・・・
大ばあちゃん、いつも優しい笑顔をありがとう・・・
合掌