2000年にJR四国の土讃線にデビューした2000系特急「南風」のアンパンマン列車は2020年まで20年間走り、現在の2700系車両にバトンタッチして引退しました。
画像は2009年10月にリニューアルされた特急「南風」27号のアンパンマン列車グリーンタイプの5代目のデザインで車両で、2020年7月までの引退まで走っていました。
それまでのスカイブルーやピンクを基調としたデザインから白をベースにしたグリーンタイプとオレンジタイプの2種類が運行されていました。
因みに土讃線では特急「南風」のみだけでなく、高知か宿毛までの「あじずり」もアンパンマン列車が運行されていました。
ベースとなっている2000系車両は四国山脈を横断する土讃線の急勾配、急カーブに対応し、高速で通過するためにJR四国と鉄道総合技術研究所が共同開発した車両で、日本初となる制御付振り子式車両が採用されて、振り子式気動車としては世界初の導入例でした。
西暦2000年を目前に開発されたことで、2000系の車名が付けられ、それまで国鉄式の「キハ」の文字は採用されなくなり、それ以降のJR製の車両は1000型気動車、7000系電車など、四桁数字での形式称号となっています。
2001年10月に2代目デザインのアンパンマン列車が香川県の多度津駅から高知駅そして窪川駅までの路線の土讃線に登場し、その後何度かリニューアルされました。
2001年10月には香川県高松駅から松山駅、そして宇和島駅まで続く予讃線にも登場し、その後、高松駅から徳島駅を結ぶ高徳線など、四国を走るアンパン列車は全部で21車両になるといいます。
このアンパン列車の車体のコンセプトは「自然となかよし」というもので、樹のイメージのグリーンを多く使用しています。
今やアンパン列車はJR四国の路線で愛媛や香川の路線にもいろんなデザインで走っていますが、2000年にデビューしたのが土讃線なのです。
1号車のドア開閉の様子です。
ドアが開くとドキンちゃんが隠れてしまいます。
これは1号車の後ろのドアの開閉の様子です。
ドア開放時。
3号車の前後のドアのデザインです。
土佐山田駅がある香美市方面は原作者のやなせたかしさん縁の地ということもあって、土佐山田駅からアンパンミュージアムのある香美市香北町を通るJRバスもアンパンマンのデザインとなっています。
県外からアンパンマンミュージアムへ来られる場合はこのアンパンマン列車に乗って土佐山田駅で降りて、そこからアンパンマンバスで行くと、お子様にとっては最高の乗り物ずくめとなりそうです。
西佐川駅からの区間に佐川駅方面へと疾走する特急「あしずり」です。
現在の2700系のアンパンマンは「南風」のみで、高知から宿毛へは運行されていません。
やなせたかしさんの母校がある後免駅で停車中の列車です。
くろしお鉄道のホームが手前にあり、そこにあるアンパンマンの石造と向かい合っているようです。
阿波池田駅を出発して、佃駅のホームを通過する様子です。
大杉駅で列車交換を待つ1000形気動の横を通過するアンパンマン列車です。
2020年8月にはラストランツアーが開催されたようですが、コロナ渦の最中でしたので座席数を減らしての催行となったようです。
この5代目のデザインは10年以上走っていましたので、一番印象に残っているタイプです。
20年間、お疲れさまでした。