2014年、県境ライン全走破計画 stage10(吉野川中流域)-3 | 柴犬と小規模農家の奮戦記!

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2014年の高知県と他県との県境を跨ぐ車道の全走破計画ツーリングも、愛媛県から徳島県へと舞台を移し、吉野川が流れる深い谷を形成する山肌を縫うように続くルートで県境を目指して行きました。

谷間豊永林道と言う山間の集落を繋ぐ生活道での県境でしたが、この境にもカントリーサインは無く、カーブミラーなどの表示で県境を越えた事を確認したのです。

 

■走行日2014年7~8月

 

徳島県との境をクリアして進んで行きますが、地図上ではこの橋の下を流れる“有瀬川”が県境となっています。

カーブミラーのあった所より少し進んだ所になります。

この橋にも改めて、林道名の標柱が設置されています。

 

 

どの地図で見ても県境はこの川となっていますし、これまでのパターンでも県境は峠にあるか、川で区切られている所が多かったので、どうも本当の県境はここではないかと思います。

せめて、小さなカントリーサインでもあれば判るのですが、全くそれらしき物は見当たりません。

 

 

徳島県に入って最初の地区の“有瀬”というところに入ってきます。
すり鉢状になって、すっぽりと祖谷山を囲む山々の外輪部を道は続いています。

 

 

この集落も、これまで同様に急斜面の山肌にありますが、けっこう民家が多く、へばりつくような形でりっぱな鉄筋の小学校がありました。

でも今は休校中とか・・・・。
バイクのシートの上に見える白い建物が小学校です。

 

 

道は断崖のような山肌に沿って続いています。

 

 

有瀬の集落を過ぎると木々に覆われた区間に入り、この林道の名前にもなっている“谷間”というと言う地区に来ると、以前に来た時にも見た徳島県の交通機関である四国交通の廃バスがあります。

 

 

いすゞ製でした。

 

 

この時よりも数年前に通った時の様子です。

あまり朽ちた様子はありません。

 

 

“榎隧道”を抜けます。竣工日や延長などの詳しいデータはありませんでした。
このトンネルを抜けると、そろそろこの林道も終わりが近づいてきます。

 

 

この“谷間大豊林道”は大豊町と西祖谷山村(現三好市)を結ぶ広域基幹林道として平成4年3月に完成しました。
起点は高知県の豊永東土居から徳島県西祖谷山村徳善まで総延長23.3キロ実に24年の歳月を要しての完成とのことです。

林道と言っても高知県の東土居、八川、筏木、岩原、三谷地区から徳島県の有瀬、谷間、徳善の集落連絡道として地元から期待された道路なので、完成時から舗装されていました。

 

 

こうして、天空をはしる林道も徳善まで来ると県道45号へ出てきて終わります。
以前には四方八方向いた沢山の地名案内表示がありましたが、今回は無くなっていました。

 

 

その時の様子です。

 

 

すぐ近くにあるJR大歩危駅に立ち寄ります。

特に用事は無いのですが、いつものように駅へ行って小休止します。
観光地となっている大歩危・小歩危峡やかずら橋で知られる祖谷山への窓口となっている駅なので、こんな山の中の駅でありながら全特急列車が停車します。

 

 

駅前の広場ではなく、駅へと通じている狭い急カーブと勾配のある道路沿いにはタクシー会社、お土産屋、食堂、スーパー等が並んでいます。

 

 

大歩危駅から大歩危橋で吉野川を渡り、国道32号線へ行きます。

少し外れた旧路面部には旧橋の柱跡があり、“歩危觀橋”という表示が残っていました。

 

 

「歩危(ぼけ)」と言うのは断崖を意味する言葉で「ほき(ほけ)」から付けられたといいます。

 

 

国道32号線を高知方面へと走り、国道32号線上の県境へと到着します。
徳島県との県境越となって、ここで初めて「徳島県」という表示のカントリーサインがある県境と巡り合いました。

 

 

徳島県三好市と高知県大豊町の境となっています。

ちなみにXRの前の道路を挟んで向かいにある白い広場には昔、“国境”というラブホがありました。

かつてはここの境は山城町で、2006年の合併により三好市となりました。

これにより三好市は四国の市町村の中では最も面積の大きい自治体となりました。
市章のデザインはMの文字を剣山、吉野川、祖谷渓谷などの地勢をモチーフに「自然が生き生き、人が輝く交流の郷」と未来を見つめ、協調し飛躍を発展する姿を表現しているようです。

 

 

ここには小さな“境谷橋”という橋があり、その下には“境谷川”という川が県境を流れています。
県境らしい川名です。

 

 

欄干には橋名と川名が表示されています。

 

 

道路時からは境谷川が吉野川に合流する様子が見られます。

 

 

さらに国道を高知方面へと下り、高知県最奥のJR土讃線“土佐岩原駅”へ行ってみます。
駅へ行くには吉野川の対岸へと渡ります。

ここを渡る橋は“大岩橋”と言いますが、この橋から岩原駅までは「高知県道259号土佐岩原停車場線」と言う、246mの県道となっています。

でも、ヘキサは見なかったなぁ~、あったかな?

 

 

大岩橋は昭和49年架設です。

 

 

駅前には、先ほど通った谷間豊永林道周辺の道路図や赤根川、霧石渓谷への道などの観光案内版がありました。

この時にはまだ岩原駅の駅舎はありましたが、今は撤去されています。

 

 

岩原駅を発って再び国道を下って行きます。

往路で通った穴内の集落まで来ると、吉野川と穴内川の合流地があります。

そこで、少し吉野川沿いに入ると、“旧吉野川橋”が現れます。
近代土木遺産に指定されている橋で、明治44年(1911年)3月に架けられ全長は105mです。
ここでstage10のゴールとします。

全行程57キロでした。

 

今回のルート

 

全行程