2014年、県境ライン全走破計画 stage7-6(瓶ヶ森ルート) | 柴犬と小規模農家の奮戦記!

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10年前となってしまった高知県と他県との県境を跨ぐ車道を全て走りつくすと言うツーリングも、四国の最高峰地点へと舞台は移ってきました。

このエリアに初めて訪れた時は全てのルートがまだ未舗装で、神秘的な世界が広がっていたのですが、残念ながら全ての道が舗装化されてしまってからは眺望が広がるだけの無味乾燥的な観光化してしまいました。

 

■走行日2014年7月~8月

 

かつての長沢林道である県道40号線からよさこい峠を経て、瓶ヶ森方面へ進んで行きます。

 

 

県境の稜線上にある「伊吹山」(1509m)の懐をかすめ、標高1400mのシラサ峠を過ぎると、一気に標高を上げて、覆っていた木々は姿を消して、稜線上のような山肌を行くようになります。

そして、やがて瓶ヶ森への登山口へと到着します。

 

 

ここで林道名ともなった標高1897mの「瓶ヶ森」へ登ってみた時の様子です。

瓶ヶ森は石鎚山(1982m)、二ノ森(1929m)に次いで愛媛県3位の高峰で、中腹から氷見二千石原と言う広大な笹原が広がって、白骨林が見られる中、モミ、ツガなどが群生します。

眺望も良くて、東側ではこれから目指す寒風山や伊予富士などの山々が見渡せます。

 

 

山頂は女山(めやま)と男山(おやま)という2つの山頂があり、女山が最高峰となります。

西側には石鎚山の雄姿が見られます。

 

 

さて、今やUFOラインと言われる瓶ヶ森林道ですが、瓶ヶ森の脇をかすめる所が瓶ヶ森最高地点で、本格的な稜線上の道がここから始まり、1500m以上の山々の大パノラマが広がってきます。

 

 

瓶ヶ森林道は昭和47年に石鎚山の土小屋から寒風山登山口まで開通していましたが、平成3年までは土小屋から瓶ヶ森直下までのみが通行可能でした。

瓶ヶ森直下から寒風山登山口がある国道194号線の寒風山トンネルまではゲートで閉じられたままだったのです。

ゲート越しに見る伊予富士方面へのダートルートにずっと思いを馳せていましたが、それが平成3年にゲートが解放されることになり、胸躍ったものです。

 

 

遥かかなたまで、山また山、果てしなく山並みが続いていて、まさしく“絶景の山道”です。

バイクを止めると、ついつい見とれてしまいます。

 

 

瓶ヶ森林道が四国山地横断道路として開放され、それまでゲートで塞がれていた東側の寒風山登山口から瓶ヶ森の脇までの区間が通行可能となった当時は、風景は素晴らしいし、変化に富んでいるし、走りがいはあるし・・・・と、通り抜けの絶好のオフロードコースとなっていました。

 

 

そんな未舗装時代を走って以来の瓶ヶ森林道ですが、やはり舗装されてしまうと景色全体に大自然の神秘性は失われ、その魅力はかなり失われてしまいました。

 

 

未舗装時代の瓶ヶ森林道の様子と、以前に掲載したものです。

 

 

そうは言っても眺望が失われたわけでは無いので、それなりに楽しんで行きます。

瓶ヶ森からは“西黒森(1861m)”、“自念子ノ頭(じねんごのかしら)(1702m)”、“東黒森(1736m)”という山々の稜線上を行きますが、これらの山々の山頂は全て愛媛県・高知県との境のラインとなっています。

 

 

そして、“伊予富士(いよふじ)”(1756m)が目の前に現れます。

この山も旧本川村と愛媛県西条市の境の四国山脈に聳えています。

 

 

「○○富士」と名付く山々には富士山に似た山容に付けられることが多いですが、この山もそうなのでしょうか?とある本には「寺川地区と西条市基安地区から見ると、どこか富士山に似た風情があるように映った」とあったようです。

 

 

伊予富士を過ぎて進んで行くと、やがて周辺は木々が覆ってきて見晴らしの開けた区間は無くなってきます。

トンネルも何本か抜けていくようになります。

 

 

伊予富士をグルリと回ると東の眺望が開け、国道194号線の上にそびえる“笹ヶ峰”(1859m)や“冠山”(1732m)が開けます。
ここを過ぎると、寒風山登山口が近づいてきます。

 

前回の行程と瓶ヶ森林道ルート