2014年、県境ライン全走破計画 stage7-3(瓶ヶ森ルート) | 柴犬と小規模農家の奮戦記!

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もう10年前となってしまった県境制覇ツーリングですが、この当時でも道が整備されたり、逆に荒れ果ててしまった景色など、その変化を感じながら走りました。

四国の屋根と言われるエリアに入っていますが、ここでもそんな光景を目の当たりにすることが多いです。

 

■走行日2014年7月~8月

 

酷道として知られる国道439号線ですが最近は整備も進み、2車線の快走道となっている区間も増えてきています。
この区間も上八川と言う地区の国道194号の分岐から池川町の国道494号と合流する区間も数年前より整備されてバイパスとなっています。
そんな区間の旧道はどうなっているか、おにぎりでも残っていないかと、わざわざルートに組み入れました。

 

走ると酷道のままの森の中のルートも、棚田の中を通る区間も現役のままです。
この森に中を通る所は“新別川”の渓流沿いを通りますので、良い雰囲気が残っています。
旧道と言っても周辺には集落がたくさんありますので、今は県道となっています。

 

 

何と、旧道は場所によっては新道の下を狭いトンネルで抜ける所もありました。

 

 

さらに新道建設によって削られて、行き止まりになっている部分もありました。

仕方なく引き返して別ルートで旧道へと入ります。

 

 

もう国道は新道にすっかりと移ってしまったようで、青看の表示は新道へとなっています。

それにしてもバイパスとは・・・、あの439号線が・・・・。

ここは、この表示を無視して、旧道をまっすぐ進んで行きます。

 

 

旧国道439号線での険しい大峠への峠道になってくると、道も険しい上りと狭いカーブが多くなって標高も上がり、深い谷を見るようになります。

ここは昔のままの様子が残されていて、現在の新国道は谷の底になって、見えなくなってしまいます。

 

 

道幅の狭い曲りくねった旧道を登っていくと、やがて大峠トンネルに到着します。

このルートの最大の難所となっている大峠への峠道は趣があって良いもので、やっぱりオフバイクツーリングでは旧道を走るのが面白いです。
仁淀川町池川と、いの町吾北を結ぶ“大峠”は“おおとうげ”とは言わなくて、程ヶ峠と同じく“おおとう”と言います。

 

 

池川方面の坂本と言う地区から土居を通り、この大峠を結ぶ線は地質学上の西南日本外帯に属する御荷鉾構造線にほぼ沿っていて、昔の古道の旧峠は急斜面を狭い坂道が屈折していて通行困難であったようです。

 

 

昭和48年6月、標高610mの地点に、この大峠トンネルが開通しました。

長さ905m、幅員7.5mのトンネルで、トンネルが開通したことによって昔の峠道は旧道化し、現在はさらに“新大峠トンネル”が開通したことで、この峠トンネルも旧道となりました。

 

 

残念ながら、かつての国道を示すおにぎり等はすっかり撤去されて見つけることは出来ませんでしたが、大峠のトンネルを抜けた所の地区案内の表示板には439号の表示が残っていました。

 

 

大峠を下った地区でも地区名の表示とポールは残っていましたが、おにぎりは撤去されていました。

 

 

大峠を下り、国道439号から別れて、紅葉の名所で知られる「安居渓谷」方面へと進みます。
そこから、再び大森貯水池の林道へ戻るため“弘沢林道”へと向かって行くのです。
安居川沿いの道「安居公園線」を北上し“弘沢林道”に入っていきます。

 

 

数キロ走ると良く締まった砂利道となって、勾配のきつい道をどんどん上るようになります。
ブナ、ナラ等の天然林の中を進み、高度を上げてくると、急激に渓谷へ落ち込んだ深い谷を見ながら走るようになります。

 

 

やがて弘沢林道の“槇峠”へと到着します。

槇峠は標高1090mで、前の“奥大野越”と同じ稜線の分水嶺峠です。

これまで走ってきた安居川は仁淀川に支流で、ここからは吉野川水系の大森川のエリアとなります。

 

 

峠は広場になっていて、これから向かう石鎚山系の山並が広がりますが、手前の木々が鬱蒼となっていて見渡すことができません。

以前はもっと景色が広がっていました。
槇峠で少し休んだ後、峠を下ります。

 

 

槇峠を下ると、再び大森貯水池をぐるりと回る東谷大森川林道へと合流します。
弘沢林道の入り口から20キロほどのダートランでしたが、まだまだ未舗装の道が続いて行きます。

 

 

まるで、これまで未舗装の道に飢えていた欲求を、どか~んと晴らすようなルートが続いています。
周囲は緑、緑の世界で、目の中まで緑に染まってしまいそうです。
道は貯水池沿いを走っていますが、周囲の木々にさえぎられていて、貯水池が見られる所はほとんどありませんが、何ヶ所か開ける所があります。
ダム湖にしては深い青さがとても綺麗に輝いています。

 

 

緑、緑の中の未舗装ルートを駆け巡ります。

 

 

林道沿いには貯水池に流れ込む支流が何本かありますが、そこに架かる橋を渡っていきます。

“さかえばし”“名の谷橋”など、竣工は昭和33年となっています。

 

 

やがて、大森川貯水池最奥に架かる“興南橋”という橋が見えてくると、大森川源流方面と貯水池の北側へ向かう分岐点にやってきます。

 

今回のルート