THE BEATLES 1962~1966/1967~1970 | 柴犬と小規模農家の奮戦記!

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ザ・ビートルズのベスト盤と言われている「1962~1966/1967~1970」のオリジナル盤が発売されたのは1973年4月の事で、発売から50年が経過しました。

ジャケットのベースカバーの色が「1962~1966」は赤色なので通称「赤盤」と言われ、「1967~1970」は青色なので青盤と言われます。

赤盤はライブ活動を行っていた前期の名曲が収録され、青盤はスタジオ時代の後期の名曲が収録されていて2枚組ずつのセットとなっています。

 

 

ビートルズはオリジナルアルバムの存在が強くて、ベスト盤というのはあまり好まれないと言う、恐ろしく凄いバンドなのですが、このベストアルバムは解散から3年経っていたこともあり、新たにビートルズを聴き直したいと言う次世代のファンがよく聴いたこと、オリジナルアルバムに未収録のシングルヒットが年代順に収録され、それらがステレオミックスとなり、センス良く曲が流れて聴きやすい事などから大ベストセラーとなりました。

全て揃えると4枚組となり、けっこう値段的にも負担がかかるにも関わらず、ポピュラー音楽好きのご家庭に1セットと言うほどメジャーになったのです。

 

 

ビートルズが解散して3年も経って、このアルバムが製作されたきっかけとなったのは、ビートルズの名曲をぎゅうずめにした4枚組の海賊盤が市場に流れると、ヒットチャートに登場するかのような勢いで売れ、アメリカキャピトルがそれを阻止しようとこのアルバムの製作を企画したのです。

 

 

そんな赤盤・青盤が50周年スペシャルエディション盤として、ジャイルズ・マーティンによる新たなリミックスとハーフスピードマスターによって再録され、加えてオリジナル収録曲に赤盤は12曲が、青盤は9曲が追加収録され、3枚組ずつとなって発売されたのです。

 

 

このアルバムのミキシングの特徴としては、ビートルズは基本的に2トラックでレコーディングされていて、モノラル録音でした。

ステレオとなるとその音源をボーカル側と楽器側とに無理やり分けて、左右のスピーカーからどちらかのサウンドが流れると言う「分割ステレオ」でした。

これまでのステレオミックスでは1トラックに収録されていた楽器やボーカルの声をそれぞれ拾うことが不可能でした。

つまり、コップの中に入っていたミックスジュースに入っている具材を一つ一つ取り出すようなものです。

 

 

それが近年、AIによって混じっている楽器の音をそれぞれ取り出すことが出来るようになり、その音をバランスよくミキシングできるようになったのです。

よって、片一方のスピーカーからしか聞こえなかったドラムやベースの音が中央に寄り、全体に響くようになり、それまで隠れていた他の音やリズムギターの音が全体に響くようになりました。

 

 

2セットで6枚組になったことで、オリジナル感を崩してしまうと言う声もあるようですが、新たに聴こえるビートルズサウンドがじっくりと楽しめるビートルズの2023年のベストアルバムは聴きごたえありです。

 

 

青盤では「A Day In The Life」のイントロは観客の歓声が被らないギターで始まるバージョンですし、2023年ミックス「 I Am the Walrus」のエンディングはこれまでのバージョンとははっきりと異なりますし、他にも色々と気が付くミックスが楽しめます。

何年経っても、こうして少しでも異なる聴き方が出来ると新鮮に聴けるビートルズの凄さを何度も感じさせられます。

 

 

カラー盤のアイテムも発売されていますが、とにかくアナログは高価なので、通称の黒盤で入手しました。

新曲の「Now and Then」も追加収録されています。

 

 

その「Now and Then」もCD版、アナログの7インチ、10インチ、12インチ、加えて何色かのカラー盤と言う、多種類のアイテムで発売されています。

私が入手したのは比較的安価なヨーロッパ盤の黒Vinylのタイプです。

 

 

B面はデビュー曲の「LOVE ME DO」で、“NOW AND THEN(今とその当時)”にかけているようで、今回の赤盤、青盤はLOVE ME DOからNOW AND THENまでの時代の流れを表わしているようです。

 

 

NOW AND THEN側のレーベルはアップル。

 

 

LOVE ME DO側はオリジナルレッドパーロフォンレーベルとなっています。