BEATLES AGAIN! | 柴犬と小規模農家の奮戦記!

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1970年4月10日にポールマッカートニーのビートルズ脱退宣言によって、ビートルズの解散が認められたこの日がビートルズが解散した日となりました。

今から51年前の事です。

 

  

 

ビートルズが解散する直前の1970年2月にアメリカキャピトルレコードが発売したアルバムが「BEATLES AGAIN!」と言う編集アルバムです。

 

  

 

ビートルズが活躍していた1960年代のポピュラー音楽のアルバムとしてのLPは付録のような物で、アーティストのコンセプトなどは無く、レコード会社の販売戦略によって制作される事が殆どだったのです。

ビートルズはそんな時代でも、デビュー当時からLP制作に拘りを持っていて、セカンドアルバムからはシングル曲とアルバムは別物として制作して行きました。

しかし、それでもアメリカを始め、海外での発売となると、それぞれに編集された形で発売され、特にアメリカでは中期の「サージェントペパーズ~」まではオリジナルアルバムの形は崩され続け、アメリカキャピトルレコードによる独自の編集盤で発売されたのです。

 

  

 

さすがのアメリカキャピトルも「サージェントペパーズ~」からはオリジナルの形を崩せず、オリジナルのまま発売していましたが、アビィロード発売後には個々のメンバーの活動が目立ち、ビートルズの解散がささやかれるようになると、「ビートルズよ再び!」と言うように、それまでアルバム未収録曲を集めた編集アルバムを発売したのです。

 

  

 

そう言うと聞こえが良いのですが、悪名高いアランクラインがビートルズのマネージャーに就き、アップルの再建のためにリリースしたアルバムで、ポールだけはアランクラインがマネージャーになるのを反対していたのでビートルズの解散の原因の一つともなったアルバムです。

 

  

 

ジャケットの写真はイマジンなどの映像で出てくるジョンレノンのティッテンハーストパークにある邸宅で、アビィロードジャケットを撮影した翌々日の1969年8月22日に撮影されたのです。

この撮影がビートルズ4人揃った最後のフォトセッションとなりましたが、他のバージョンなどを見ると4人は和気藹々とした様子が多く、解散寸前のグループとは思えないです。

 

  

 

このアルバムはアメリカ企画の編集アルバムでしたが、本国イギリス以外の多くの国で発売され、イギリスでも輸入盤として流通し、1980年代後半にはイギリスでも発売される事になりました。

アルバムジャケットにはアルバム名の表示は無く、スパイン(背中)に「BEATLES HEY JUDE」とあるだけで、当初は「BEATLES AGAIN!」であったアルバム名は後に「HEY JUDE」とアルバム名は変更されました。

 

 

 

ビートルズ後期の曲を中心に寄せ集められたアルバムですが、1964年の「キャントバイミーラブ」や「恋する二人」から始まるため、年代が幅広く統一感に欠ける面もありますが、イギリスでも発売されしまうほどオリジナルっぽい雰囲気があり、意外と聴きやすくて、ビートルズ初心者にとっても気持ちよく聴ける内容になっていると思います。

 

  

 

それまでシングルでしか聴けなかった「レイン」が収録されている事や、「ヘイジュード」など後期の名曲がズラリと収録されている事から、2枚組のベスト盤を購入するには経済的に厳しかった当時のビートルズを聴き始めた頃にはとてもありがたいアルバムでした。

もちろん、これだけでは不十分でしたが、ビートルズにのめり込んで行くきっかけとなったレコードだったと思います。