いよいよ夏本番となってきました。
そろそろツーリングに出かけたいのですが、またまた雨天気が続いております。
北九州では大雨が降っているようですが、こんな雨に降られると林道などが崩壊するので、それも心配となります。
できるだけ被害が無いように願いを込めて、引き続き過去のツーリングを掲載して気持ちを高めておきたいと思います。
■2016年7月に走った時の事です。
夏はちょうど作の切り替え時期なので自由な時間が取りやすく、夏のツーリング到来!といったところですが、この年の夏はちょっぴりと忙しく、なかなかツーリングに出れない日が続いていました。
でも、少しは気分転換しないと・・・・という事で、少しの隙を見てツーリングの時間をいただいたのです。
目指すのは四万十エリアです。
四万十エリアはなかなか遠く、度々行くことが出来ませんが、ここにも懐かしのルートがあって、原点ツーリングとしては無視できない所があるのです。
早朝に簡単な作業を素早く済ませると、四万十中流域の四万十町(旧窪川町)まで、一気にセローを走らせます。
昔に比べると、途中の須崎市にはバイパスも通り、自動車専用道路も開通していますので、思った以上に早く目的地に到着しました。
これにはありがたく、大きく時間が稼げました。
さあ、ここから四万十川をぐるりと取り囲む山々の中を走って行こう!というもので、25年以上前にオフバイクツーリングを始めて最初に走ったコースも含めていて、ほぼそれ以来の走りとなる四万十エリア原点ツーリングとなります。
本当は4春の季節に四万十に訪れる予定でしたが、なかなか時間がとれなくてこの時期になりました。
でも、地元の人に四万十川は、いつの季節が良いのか尋ねると「四万十川はやっぱり夏がえいね」と、幡多弁でよく言われたものです。
幡多弁とは高知県南西部の四万十町から南の地区を幡多地区といって、高知県中央部から東部のエリアとは言葉やイントネーションに違いがあるのです。
この言葉を聞くと、幡多地区に来たな~という実感が湧くのです。
そんな夏のツーリングに相応しい四万十地区を国道381号線で四万十川沿いを走って行きます。
国道381号はほぼ四万十川沿いを通っていますが、川が大きく蛇行する区間ではトンネルで抜けて短縮されています。
そんな所は、トンネルを抜けずに川沿いの道から対岸へと渡り、出来るだけ川から離れないように進みます。
そして、川に架かる沈下橋を渡りながら下流を目指して行きます。
まずは家地川という地区に架かる「向広瀬沈下橋」(むかいひろせ)を渡って、対岸のJR予土線沿いのルートを行きます。
四万十川に沿って旧大正町に入りますが、青々と流れる四万十川の水量は見るだけで清々しくなります。
川の南側のルートはJR予土線に沿っています。
ホビートレインがやって来るのを期待しましたが現れずです。
ローカル線は本数が少ないので、出会うのが難しいですね。
「上宮橋」(じょうぐう)を渡り、再び国道381号線に戻ってきます。
上宮の橋を渡ってしばらく国道を走り、「打井川」という地区を過ぎると、上岡という地区に架かる「向山沈下橋」を渡ってみます。
ここから対岸の道はありませんので、橋を往復するだけとなりました。
この橋は橋脚は丸をおびているのが特徴です。
国道沿いの気温表示は30℃を示しています。
暑いには暑いですが、交通量の多い市街地と違って、常に走って風を浴びていますのでまだましです。
やがて旧大正町の中心地に入っていくと、道の駅があります。
ここで小休止とします。
店内には四万十川で成育する魚の模型が売っていました。
この近くに「海洋堂ホビー館」があるので、そこの制作でしょうね。
資料コーナーに置いてあった観光案内リーフレットの裏面には詳しい地図があり、広げてみると細かい見所が載っていましたので、ツーリングマップと確認しながらルートを決めて行きます。
道の駅「四万十大正」からは、国道439号線で四万十市方面へと向かいます。
四万十川に架かる「轟崎」の橋を渡ると、四万十川と別れて四万十地区の山深い世界へと入って行きます。
さすが与作国道と言われる国道439号線は1車線のクネクネ道となり、酷道という様相を表して来ます。
そして、それまで川沿いに開けていた景色の様子はいっぺんに変わり、険しい山また山の世界となってきます。
こんな道を走って四万十市の中心地まで36キロとは・・・、厳しい道のりですね。
道の駅前の分岐点から約7キロで、四万十町(旧大正町)と四万十市(旧中村市)との境となる標高465mの杓子峠に着きます。
7キロほどですが、長く感じるのが酷道というものです。
今回のルート