つい先日のこと、マダム・ベルが妹さんと娘さんとの3人で東京へ観光旅行に行ったそうです。
まずは秋葉原にある神田明神へお参りに行ったそうです。
ここにはちゃんと神様がいて清々しい空気を感じたとのことでした。
ただ、自分のことの願いに意識が行き過ぎて周りが見えてない残念な参拝者がいたそうです。
というのも後ろに行列ができているにもかかわらず、何度も大きな柏手を打っては一心不乱に願い事を念じていたそうで、ベルと妹さんはその人たちの後ろに並んだばかりになかなか参拝できず、見かねた他の列の人が順番を譲ってくれたそうです。
それを聞いて「ああ、絶対に神様は聞いちゃいねーわな」と確信しました。
だって、我欲が強すぎて吐き気がしますから。
賽銭として万札入れても効果はゼロどころかマイナスでしょうな。
そんな神様は私に「また来てください」と言ってたそうですが、早くても再来年ですな。
来年はすでに行くとこ決まってるし~(笑)
次に靖国神社に行ったベル。
とんでもないことになったそうです。
経緯はいつだったかベルたちと東京に行ったときですが靖国に行ったことがないというので行こうかと言ったところ、ベルが行かんでもええよと言うので、じゃあ他へ行こうということになり行かずに済ませたことがありました。
で、今年になり突然「靖国に行ってくる」と言い出したので「行ってらっしゃい」となったのですが、上記のことをベルは物凄ーく後悔することになるのです。
というのも、神田明神からタクシーに乗って靖国神社へと向かい始めてすぐにベルの体に異変が起こりました。
タクシーに乗ったあたりから体中が痛くなったというのです。
それも痛くないところがないほどに。
娘さんが心配して痛み止めを飲ませてくれたのですが全然効果は出ず。
そりゃ当たり前ですわ、なぜなら靖国に祭られている戦死者たちの最後の瞬間を感じまくっていたのですから。
どんな最後かっていうとね、特攻で突撃した人の敵機にぶつかって玉砕した瞬間、機関銃でボロボロになるまで打ちまくられて息絶えるまでの瞬間、手りゅう弾を胸に抱えて自決した人の最後の爆発の瞬間、砲撃を食らって木っ端みじんにされた人の最後の瞬間など。
私も霊視したけど平静ではいられない状態です。
そんな兵士たちの様々な最後の痛みと嘆きをベルは受け止めてしまったのです。
そんな痛みをこらえて靖国神社に行ったベル。
ですが戦死者たちの資料館にはたどり着けませんでした。
あまりの苦しそうな姿に妹さんと娘さんが入ることを止めました、「また今度があるから」と。
それを聞いた旦那が「正解やな」と言いました。
というのもこの話を聞いた時、うちの旦那も同席していたのです。
その資料館には戦死した方々の写真が展示されています。
遺族の方から寄贈された品々や遺品も展示されています。
私は2度行きましたが、怒りで胸が震えます。
人の命を軽視したものに対して怒りがこみ上げてきます。
いかなる理由があってもそれは絶対に許されることはありません。
大義名分があったとしてもです。
靖国神社を出た後、皇居、東京駅へとタクシーを使いながら巡ったそうですが、その最中も体の痛みは続いていたそうです。
そして、夕食をなんとか済ませてホテルに着いてそれぞれが個室にチェックインしたそうで、そこからが修羅場だったそうです。
「お父さんお母さん、父上母上、おとうちゃんおかあちゃん、父ちゃん母ちゃん・・・・」とありとあらゆる父や母を呼ぶ言葉をベルは発し続けたそうです。
それも口が勝手に動くんだそうです。
ベルの意識としては「今は母のことをなんとも思ってないのになんでやろ?」だったそうで、それらの言葉は戦場で亡くなった人たちの最後の思いなのです。
彼らは「天皇陛下万歳」ではなく自分を産み育ててくれた母、自分を慈しんでくれた父の姿を思い浮かべたうえで声にならない言葉を発したのでしょう。
そして、翌日、ベルは歩くのが困難になったために車いすに乗せられての移動となりました。
体の痛みはスカイツリーに行って浅草寺に行った後にとれたそうです。
これがベルと靖国神社絡みの話です。
その話を今日聞いたのですが、私、言いました。
「なんで痛くなった時に連絡してこんかった?」
ベル「仕事してたら申し訳ないと思って」とか「靖国に誘われた時に断ったから頼んだらいかんと思って」と。
「あほか、電話したら楽になっとったのに」
ベル「一緒に行ってる時にどれだけガードされてたかよく分かった」だそうです。
「ほんまやで、一緒だったら苦しまんで済んだのに」
「ネタにはなるけどな」
そして、実はベルが靖国に行った翌日の朝早くに私はベルに空海からのメッセージをメールしてました。
それを知った時に「なんでその時に言わんかった?」と言ってしまいました。
ま、次に行くときは異変があったらすぐに連絡してくることでしょう。
それでも遠慮したら、あほか、と怒鳴りつけますけどね。
てか、娘さんに私に連絡するように伝えとこうかいな、その方がいいだろうな。
これでマダム・ベルと靖国神社の話は終わりです。
皆様、戦争の悲惨さは体験したものにしか分かりませんが、防ぐことはできます。
私たちそれぞれが自分さえよければいいと思う心がいずれ戦争という負の遺産を抱え込むことになるのだと自覚することが必要です。
私はこの話を聞いてもう二度と行くまいと思っていた靖国神社に行くことを決めました。
一人でも多く傷ついた御霊を癒すために。
そして、二度と戦争が起こらないように力を貸してほしいとお願いするために。