屋島での話です。
とその前に、25年前の話から。
旦那と結婚してすぐの頃、屋島に行きました。
この時、定番というか人気の多いコースがあるんだけど、なぜだか人気のないコースに足を踏み入れてしまいました。
それまでに何度か屋島に行ったことはあるけど初めて通る道に不気味さを感じながら歩いてました。
この時、私と旦那以外に誰もいなかったというのが何とも寂し気な感じを醸し出してました。
しかも当時の私は霊感があることさえ気づいてない時期で、訳のわからん怖さを感じてました。
そうこうするうちに廃墟になったホテルがある場所に出ました。
そこら辺から見る景色は絶景だったのですが、私としてはなんか、いてはいけない場所にいる感じを受けて旦那に早く立ち去ろうと促しましたが10分くらい居続ける羽目に。
何が嫌だっていうと、そこへの通り道で不気味な気配を感じていたから。
その2か月後に怖い話を漫画にしてる雑誌を見てびっくりしました。
漫画家が私と屋島の同じ道で老婆の幽霊と遭遇したというのを書かれていたのです。
でも、それでも私は自分に霊感があるとは1ミリも思いませんでした。
単に怖いと感じた理由が分かって納得しただけでした。
と、本題に戻って、4人で屋島に出向いたのですが一目散に廃墟のホテルを目指しました。
25年前と違うのは、人が結構いたということ。
ま、25年前と今では訪れる人の数が、今の方が多いということもあると思いますが。
25年前に怖いと感じた廃墟を見ても何の感情もわかず、しかもチェックすらしない始末。
いや、したわ。
んで、わんさかいましたわ。
廃墟ホテルの客室に。
窓の向こうから私たちを凝視するように見下ろしてましたわ
でもね、そこからは出られないみたいなんで上にあげました。
が、そんなんはどうでもいいんです。
というのも、私たちが歩く道沿いに延々と続く落ち武者たちのお出迎えに比べたら大したことないんです。
しかも、私たちが通るとその落ち武者たちがぞろぞろとついてくるんです。
Jさんはリアルに見ているものの私が一緒だということでめっちゃ余裕の表情でしたわ。
旦那と娘は、どんな様子か聞くものの見えないからということですぐに興味を失ってしまいました。
見えたら見えたでどう反応するのかが気になるとこですが。
で、屋島をうろうろしたんですが、今回はいつも行かない道を選んでしまって、屋島城址というところに出てしまいました。
とここでJさんがポツリと一言。
「柴さん、呼ばれたな(笑)」
いつもながら「なんでやねん」って叫びたくなりますな。
なんでかって?
余分に歩かされるの迷惑ですから。
旦那と娘は健脚なんでスタスタ歩くけど私とJさんは足を悪くしているコンビなんで鈍牛の歩みなんですわ。
これが原因で次にとんでもないことをしでかす羽目になるとは私は気づいてませんでした。
続く