階段のピラミッドはエジプトのピラミッドの中で最古である。ジェセル王というファラオが今から4700年ぐらい前に、メソポタミアの方から来た技術者であるイムホテプに作らせたピラミッドである。高さ62メートルであり、東西125メートル、南北109メートルの長方形の底面を持っている。サッカラというところに作られた。
確かにこの階段のピラミッドの感じは、ギザのピラミッドより、メソポタミアのジッグラトに似ている。ジッグラトがなぜ作られたかにおいでは様々な説があるのだが、洪水の時に逃げる場所として、もちろん普段は神殿として、そしてエジプトのピラミッドのように公共事業の一環として作られたという説、もちろん外国の、また地方の人が見に来た時にこの建造物の大きさに驚かせその威厳を保つために作られたというのもピラミッドと同じであろう。しかしエジプトのピラミッドは実用的な役割は見いだせない。そのため正三角形が四つ向いているピラミッドに進化していったと思われる。階段のピラミッドはそれだけが単独で立っているのではなく周辺の施設とセットになっているのである。
まず階段のピラミッドを見に行くのに通る列柱の道がある。この柱は下の写真でわかるように今から4700年前に作られたと考えられているのだが、明らかに現在のさまざまな建物の柱によく似ている。特にギリシャの神殿に用いられた柱に似ているのである。古代ギリシャの柱と年代で比較すると約2000年の差があるのである。つまりメソポタミアやエジプトの柱がギリシャの柱につながり、法隆寺の柱に繋がっているということがわかったのである。そしてもう一つ、この一連の施設の中で装飾としてコブラの彫像がある。もうこの時代にヘビのコブラのモチーフが使われているということになると、あの聖書に出てくるエデンの園の蛇。もしかしたらコブラのことかもしれない。エジプト文明にユダヤ教は非常に大きな影響を受けているからである。階段のピラミッドの周辺には遺跡の後のようなものがある。また崩れかけたピラミッドもある。これは作ろうとして失敗したのか、できたものが壊されたのかよくわからないが、ピラミッドの残骸があるのである。
そして我々がラクダの香水入れにエジプトのサハラ砂漠の砂を入れるといいよと言う、古くから日本から来る観光客にそのように説明しているわけだが、この階段のピラミッドの施設内の砂をどっさりもらってきたのである。全く泥棒みたいだが、まあ多分西風が吹けば砂どんどん溜まってくるだろうと思うので、日本人が砂を取ってってくれると遺跡が維持されるということからプラスなのかなとも思う。同行のツアーの人たちも山ほど砂を持ち帰っていた。私も持ち帰って、今や持っていて困っている。捨てるに捨てられない。化粧砂として使えればと考えている。
この日の観光はサッカラの階段ピラミッドで終了となり宿に戻ることになった。ここにも黒い野良犬がいた。砂漠の丘に立つもの。我々の近くに寄ってくるものといた。ちなみにエジプトの犬の神様はアヌビス神である。NHK ではジャッカルではないかと説明していたが、確かに耳が長くてジャッカルっぽいのだが、私は普通の犬ではないのかなと思っている。狼もこの地域におそらくいたと思われるが、アヌビス神は犬だと思う。
イムホテプとサッカラと書かれているチケット
階段のピラミッド遺跡
階段のピラミッド遺跡↓
階段のピラミッド遺跡のコブラ↓
階段のピラミッド遺跡のコブラ↓
階段のピラミッド遺跡の様子↓
階段のピラミッド遺跡の様子↓
階段のピラミッド遺跡の様子↓
階段のピラミッド遺跡の様子↓
階段のピラミッドの神殿の柱↓
階段のピラミッドの神殿の柱↓
階段のピラミッドの神殿の柱↓
崩れたピラミッド?
階段のピラミッドの近くで砂を貰う。
ラクダの香水入れとピラミッドの砂↓
サッカラの遺跡跡
サッカラの野良犬↓
サッカラの野良犬↓
サッカラの野良犬↓
サッカラの野良犬↓
エジプト考古学博物館のアヌビス神の像↓上の写真の犬に似ているように感じます。
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