●鎌倉に移り住んで55年が過ぎましたが、地元のことと言えば『お寺と湘南の海』しか知らなかった私は、友人・鎌倉愛好家(沢☆一休)君の影響も受けて、今の鎌倉をもっと知ろうとしています。昨年から鎌倉に関係ある音楽家の、それもアマチュア楽団の演奏会をたくさん聞いています。
今回は 『鎌倉吹奏楽団Music Farm』の映画音楽特集演奏会を聴きに行きました。1995年に大学生と高校生で創団した吹奏楽団だと知ってびっくり。当時 鎌倉市立御成中学校で教鞭を執っておられた田辺四郎先生のもとに結成されたそうで、来年は30周年演奏会を企画されているということでした。私も中学生の時はブラスバンド部員としてトロンボーンを吹いていたのですから、中学・高校生で吹奏楽に目覚めた生徒が沢山いるわけで、この楽団も「あって当然」なのかもしれません。毎年12月の「定期演奏会」と6月の「映画音楽特集演奏会」を自主公演されているそうです。プログラムは聴きなれた映画音楽で 私の好きな「ニュー・シネマ・パラダイス」や 山本直純の「男はつらいよ」も演奏される多彩な内容でしたが私には「ジュラシック・パーク」が一番素敵に感じました。鎌倉芸術館大ホールに900人ほどのお客様を集めての演奏会で、地方のアマチュア楽団としては異例の集客力だと思います。アンコールは当日プログラムの中で一番良かったと思う曲を再度お客様の拍手の大きさで確認して演奏してくれました。このアンコール選択方法はこの楽団がいつも行っている方法だそうです。観客が選んだのは「ミッション・インポッシブル」でした。今回も 楽しい演奏会でした。
●友人から「君の家の近くに 流鏑馬鎌倉教場があるのを知っているか?」と問われて「ゴメン知らない」と答えていた私ですが、6月2日に『鎌倉教場 流鏑馬』が開催されるのを知って観に行きました。鶴岡八幡宮で秋に行われる神事の流鏑馬を観た経験はありますが、そのほかの経験はありませんでした。『大日本弓馬会』の主催で、会場は我が家から歩いて約30分の場所にありました。当日は立見席での参加で全体を見渡せることはできませんでしたが 神事にのっとった行列が見られたことや馬の息吹を身近に感じられたことは楽しいことでした。これとは別に開催前の待ち時間に 会場では鎌倉彫の経験や、弓を引く経験をさせてくれたりしました。鎌倉能楽堂からの参加で 能面を身近に見せてくれたり、小鼓を打たせてくれたりもして 貴重な経験でした。
(ライター:山口一郎)
ごめんなさい。カメラの不調で写真をお見せすることができません