5月8日に友人と東京国立博物館の「法然展」に行ってきました。また5月21日に日蓮宗の前住職の方を鎌倉ご案内する機会がありました。

13世紀、法然が開いた「浄土宗」と日蓮が開いた「法華宗(現:日蓮宗)」は鎌倉で激突します。

どちらも、貴族中心の既成の仏教宗派が平安時代末期~鎌倉時代中期の混乱期に無力さを露呈し、最も数の多い一般民衆の苦しみに寄り添うには仏教はどうあるべきかを追究した結果生まれた宗派です。

もちろん、どちらも深淵な考察の上に成り立っている教義ですが、一般民衆の一人としての筆者のざっくりとした受け止めはこうです。

既成の仏教で信仰されている仏様は多々あれど、「全ての生き物を救う」と誓願されている阿弥陀如来だけ信仰し、その方法は「南無阿弥陀仏」と唱えるだけでOKという革命的な説を主張したのが法然。

庶民の為にできるだけ簡単に、という方向性には賛同しつつも、さすがに法然は簡単にしすぎでしょ、せめてお経の中でも最も民衆寄りの「法華経」の内容を信仰して「南無妙法蓮華経」と唱えるべきと主張したのが日蓮。

食事に例えれば、法然は「お米だけ食べていれば大丈夫」と言っているのに対し、日蓮は「バランスの良い定食を食べるべき」と言っているように聞こえなくもない。

「おにぎり!おにぎり!」対「ホッケ定食!ホッケ定食!」

その後どちらの宗派もいろいろありながら相当数の信者を獲得して行きます。

皆さんはおにぎり派ですか?定食派ですか?(ふざけすぎていたらごめんなさい)

今日も仕合わせる一言をお読みいただき、ありがとうございます。

<ライター:沢☆一休>(鎌倉愛好家)