「最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びる訳でもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である」と言ったのはダーウィンですが
With コロナ。今までどうりにはいかない現状に私たちは変化を強いられていると、感じている方も多いのではないでしょうか
つい慣れている事やりかたと比較してマイナス面が目につきがちになることも。
先日、松岡正剛氏の『日本文化の核心』(講談社現代新書)を読んでいたら、下記の文章に出会いました。
日本が「火山噴火・地震・風水害・津波・鉄砲水に見舞われるので、センターも辺境ももともと変化を受ける宿命をもっていたということです」
「日本人の心情や心性にとっては、「常なるもの」は常世やニライカナイのように海上の外にあって、内なる浮世は「常ならず」とみなしていたということです。いろは歌にあるように、「色は匂へど散りぬるを、我が世たれぞ常ならむ」なのです。平家物語の諸行無常の響きにつながります」
「日本文化の正体は必ずや「変化するもの」にあります。神や仏になるわけでも、和歌や国学にあるわけでもありません。神や仏が、和歌が国学が、常磐津や歌舞伎が(中略)「変化するところ」に、日本文化の正体があらわれるのです。それは、たいてい「おもかけ」や「うつろい」を通してやってくる。これがジャパン・スタイルです」
これを読んで、過去の時々に順応変化してきた先人たちへの畏怖と、今の出来事、そこから生まれたものが後世どのように伝えられるのかに意識が飛びました。
(ライター:水野矩美加)