3月10日は「ゆる~く仕合わせる教室~玄武術師匠を迎えて~」を開催しました。
方条遼雨先生の教え方は、体験し、頭で考える自分も受け入れつつ、
やってみてうまくいかせて、身体の深いところのシステムを変える、みたいな感じです。
10歳代から70歳代まで、皆さん積極的に参加してくださって、今回もワイワイととても楽しく学び豊かな時間となりました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
 
いくつか感じたことをご報告いたしますと、
身体がゆるめば心もゆるむ、が、身体には思った以上に不要な力が入っています。
たとえば、転びそうになった時、刻々と顔が地面に近づいているその時に、ぐっと身体に力が入る…こうなるとケガをしがちです。
一方、赤ちゃんのように、あるいは酔っ払ってぐでんぐでんの時のように、
ふわ~っとして身体に力が入っていなければ、派手に転んでも意外なほど無傷でいられます。
ゆるんでいることは身体を守る。
 
先生のご指導のもと、全身がゆるんだ状態は割とすぐに体感することができました。
しかし難しいのはそこからです。
できるだけ身体のゆるみを保ったまま、起き上がる…つまり、今必要な最低限の筋肉はどれかを知り、
その筋肉以外をゆるませたまま、重力に逆らってヨコからタテになる。
これはなかなか、あっという間にあちこちに力が入るのがわかります。
 
力みは筋力のゆがみ、偏見は視点のゆがみ。
心にも無意識のうちに余分な力が“ぐっ”と入っているのでしょう。
「良く思われたい」とか「嫌われたくない」とか、「~するべき」とか「~してはいけない」とか。
心をゆるませるためには、身体をゆるませます。
よく言われる「一度ぎゅっと緊張させてから一気に脱力」の方法などでよいそうです。
寝る前のお布団の中や、朝起きて動き出す前に、まずぎゅっ⇒脱力、で身体をゆるませることで、
余分な力みが抜けて疲れにくくなるでしょう。
 
参加された方のご質問から、楽に介護するためのコツも教えていただきました。
自分の重みを使って、ほとんど力を入れずに座っている人を立ち上がらせる、
横になっている人を起き上がらせる、などなど、やってみれば驚くほどすいっとできました。
ここでも大切なのは、ゆるませるところは最後までゆるんだままにすること。
 
今日からは、歩く時はネコのようにふんわりと、背骨は骨と骨の間がニョキっと伸びるように、
がんばるのではなくゆるめることで、パワーを発揮していきたい(願望!)。
 
すでに続編希望の声を多くいただいています。
多分3回目もあることと思われます。その時はぜひご一緒しましょうね。
 
今日も仕合わせて、心も身体も楽に力みなくお過ごしください。
 
〈ライター:斉藤知江子
 
参加された方のご感想(掲載の許可をいただいております)。
目からうろこが落ちる体験続きでした。ありがとうございました。(堀衣美子さま)
 
人を移動する場合、自分が重心を動かすと良いことがわかりました。“腕はでしゃばり”。(増本眞美さま)
 
体で感じた「ゆるんだ感じ」が良かったです。自分の意識だけでやると力でやってしまいがちだったのだなぁ。「この感覚」を思い起こせばいいんだなぁーというのが体験できてよかったです。(五十嵐多香子さま)