花材:れんぎょう、大麦、キキョウ蘭

 

初春に花の盛りが終わると、その後は葉の美しさで楽しませてくれるレンギョウ。

花の黄色は、桃のピンクと並び、日本の春を現す色であり、見る人を元気にしてくれますね。

 

今回合わせたのはムギです。

 

いけばな用に出回るオオムギ、ハナムギ、

食用になり、ビールやウィスキーの原料となるオオムギ。

ムギも実に多様で、人の役に立ってくれるありがたい植物ですね。

 

そろそろ花の終わるレンギョウと、もう少し先まで青く実るムギ。

いけばなは一つの器の中で四季の移ろい、ひいては、命の移ろいを感じさせてくれます。

 

草木の取り合わせから、季節の移り変わりを表現することもまた、いけばなの仕合わせの一つであると感じます。

 

本日もお読みくださりありがとうございます。

 

〈いけた人・文:松尾 柳竹(ちゅうちく)〉