昨日の日曜日、近くでイベントがあるのか、カップルや団体で込み合う電車内でのこと。
座席に2人の子供(男の子6歳くらい、女の子3~4歳くらい)が座り前には保護者らしき女性が立っていた。
女性は、自分の横に高齢の男性がいることに気づき、男の子に席を譲るように促した。
男の子「どうぞ」
男性は、「いや~大丈夫」
女性「どうぞ、遠慮なさらずに」
男性「すぐ降りますから、大丈夫ですよ、2つ目なんで」
女性「私たちも同じ駅です」
こんなやりとりがあり、その間、男の子は立って様子を見ている。
ここまでは、高齢者に席を譲る他にもありそうな光景だ。
その後、女性は男の子に「じゃ、座わらせてもらおうか。ありがとうだね」と声をかけた。
すると男の子は「ありがとうございます」とペコリと頭を下げて席に。
男性「ありがとうね」
男の子は少し照れた様子だったがとてもうれしそうな表情を浮かべていた。
そばで見ていた私はこのやりとりに最初に男性が「ありがとう」の言葉を言わないことに違和感があった。もしかしたら、席を譲られるほど高齢じゃないと感じているのだろうかと。
女性が男の子に「ありがとうだね」と言ったことに(へぇ~)と感心してしまった。
この場で相手への感謝を伝えられるとは!
これは仕合わせてる。
〈ライター:水野くみか〉