筆者は着物好きです。中学生の頃は、京都の呉服店にお嫁に行って毎日着物で過ごし、雨の日は蛇の目傘を差して歩くという夢を描いておりました。

写真は蛇の目傘の内側を彩る飾り糸です。その美しさは見ていて惚れ惚れします。
さらに年配の友人が、「蛇の目傘はね、音がいいのよ。雨の当たる音がとてもきれいなの」と教えてくれました。う~ん、聴いてみたいです。
雨の多い日本ならではでしょうか、見ても聞いても美しい蛇の目傘。季節に仕合わせる技がここにも見られますね。

日本人にとっては当たり前の「雨の日には傘をさす」ことが、海外の人にとっては珍しいことなのだそうです。
海外生活経験の長い友人が、「海外の人は傘を差さないから、傘売場が貧弱」と教えてくれました。
日本人が傘好きな理由は諸説あるようですが、せっかく降る雨だから、雨の日も仕合わせてしあわせに過ごしたいものですね。

筆者は着物は着られるようになったけれど、蛇の目傘の夢はいまだ実現していません。が、せめて雨の日を彩る傘は好きな色柄や形のものを選んで、梅雨に遊んで仕合わせたいと思っています。

あなたならではの梅雨の季節の仕合わせ方、楽しみ方、もし良かったら教えてくださいね。

〈ライター:斉藤知江子〉