ブラックリスト4#17レクイエム | 映画ドラマ芝居のとびら(映像全般)

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特に海外の映画・ドラマが大好きです。心を動かされたセリフや感じたこと、紹介したい作品などについて、つぶやいていきたいと思っています。

出演者(シーズン4#17「レクイエム」の放送回)


レイモンド・レディントン(ジェームズ・スペイダー)

カタリーナ・ロストヴァ/エリザベスの母?(ライラロビンズ)

エリザベス・キーン/マーシャ(メーガン・ブーン)

ケイト/ミスター・キャプラン(スーザン・ブロンマート)


ブラックリスト4 #17
「レクイエム」
どうなるの?ケイト
※ちょっとネタバレ

観てて、辛すぎた。

ケイトも、色々あったんだ。きついな。という回です。若かりし頃のケイトの様子が描かれる。

エリザベスレディントンとのつながりが徐々に明らかになる。


今までも、死や謎のかかわりが多くて真相はどこにあるのかよくわからなかったが、今回のケイトの過去を辿る内容は、展開が凄すぎて次回への気持ちの昂ぶりが抑えられない。

ケイトレディントンの掃除屋(殺人現場の後始末をする)。色々あって、生死をさまよう重症を負うが、凄まじい生命力と「生きる」ことへの執念が彼女から死を遠ざける。


しかし、そこは『ブラックリスト』。瀕死のケイトの前に新たな人物が登場することで一時は「遠ざかった死」と思わせるがその人物も謎めいており、「確実な生」の着地点を許さない。腹の底に嫌なざわつきを呼び起こさせる種を残したまま、長くケイトのことは触れない展開が続いた。池に小石を投げた後の水の波紋が幾重にも広がるように、私の中には長く、その輪が広がり続けていた。


カミュの名言

ノーベル文学賞を受賞したフランス人の哲学者、作家でもあるアルベール・カミュが残した有名な一節があります。

「強い心、知性、勇気があれば、運命の力を阻み、しばしばそれを逆転することが可能である。」


『ブラックリスト』を観ていると、この一節を思い出すのです。



かつてケイトはその世界で生きる人間としてレディントンに信用された一員でした。

強い心と知性、勇気も持ち合わせた女性。そして負の運命の力を阻むことができる選ばれし人物として描かれています。


この後ケイトはどうなるのでしょう。もう胸がズキズキする。

ケイトは悲しい過去を背負いながら冷酷に見える顔の奥で秘密を守り通し「深い愛」が隠されていたことが明らかになっていきます。


ケイトだけではなく、カミュ(フランスの哲学者・作家)の残した名言のような生き様を見せる『ブラック・リスト』の登場人物たち。エリザベス、トム、レスラー、クーパー、アラム、ナヴァービ、デンベ、もちろんレディントンも。絶対絶命の危機に遭遇するが、強い心と知性、そして勇気を持ち合わせているからこそ、みんな、どんな窮地に陥っても負の運命の力を阻み、自分の力で命を繋いで逆転していけるのですね。


本当に素晴らしい。


自分はまだシーズの半分も観ていないので、この先の展開が楽しみで仕方ない。残酷な話や推理小説の殺人事件などは好みませんが『ブラック・リスト』の面白さは格別で、極上のフルコースを味わう気分になります。


次回はケイトレディントンの対峙が見もの。


どうかケイト、この次はあなたの人生が大逆転して欲しい。


でも、あの世界にいるあなたが行く場所は、もうすでに決まってしまっているのでしょうか。


あぁ…。どうなるの。この先は。