今月の初級クラスのもう１つのメニューは
ショーソンです
ガレット・デロワをすでに学ばれた方を対象としたメニューです
『ショーソン』はフランス語でスリッパという意味です
形がスリッパのようなところからきているんですが、
スリッパと呼ぶには、ちょっと気の毒な気がします
コロンとした形のパイは、名前は知らなくても
1度は目にしたことがあるのではないでしょうか？
表面には葉脈のような模様を入れます
このパイもフィユタージュ（折込パイ）を使うため、
きれいに層が重なっています
実は、このショーソンには苦い思い出がありまして・・・
コルドン・ブルーに通っている頃
折込パイ生地など、作った経験もなく
学校で初めて折ったのですが、
生地を伸ばしているうちに、バターが出てきてしまう
焼いてもあまり膨らまない
そして、表面が打粉が多いため、ザラザラした感じで、美しくない
とにかく、とても納得のいく出来ではなかったんです
しかし、上手な人はいるんですよね
初めてとは思えない、美しい出来栄えに
ホント落ち込みました
“なぜ自分は上手くできないんだろう？”
落ち込みと同時に、とても悔しかったです
できない自分が悔しくて、
子供を寝かしつけてから、夜中に練習したものです
今思えば、多分、この時期が人生の中で、
一番頑張った時期だったように思います
今は、膨らむことは普通なことですが、
このお菓子を作る時、
あの頃の初心に戻る特別なお菓子なんです
