外食産業の裏側で
便利な世の中になり、調理技術がなくても飲食店を経営できる時代。
東南アジア、中国、そして、日本で完成品、半完成品を作って業務用として販売している。
消費者が眼にすることはない。
それらは温めたり、揚げたりすれば、素人でもそこそこの料理を作ることができる。
シェフは必要なく、パートさんで作れるので人件費を大幅に削減することができる。
仕入れ価格も非常に安い。
だから料理をとても安価に提供できる。
原材料の産地は不明だし、どんな添加物、化学調味料が入っているのか消費者は知る術がない。
飲食店は原産地の表示義務もないし、化学調味料、添加物をいくら使っても表示する義務はない。
あまりにも安価で提供できているとしたら、食材費もそれに見合って安価であるわけでまともな食材を使うのは困難。
知人の中国人が経営する中華料理店では白い粉をたっぷり使ってコスト削減しているが、安価でボリュームがあると人気。
安価に仕上げようと思えばいくらでも安く作ることができる。
そういった料理をはたして自分の家族や子供に食べさせたいだろうか?
食は健康と幸福の礎。
健康なくして幸せはありえない。
消費者がもっと適切な知識をもって自分の眼で判断できるようにならなければならない。
はたしてこの金額でこの料理は提供できるものか?
価値に見合った対価を支払うという意識をもたないとどこかに歪みがでる。
人件費削減など誰かの犠牲の上に成り立つ安価や、健康や安全を犠牲にした安価に果たして価値はあるのだろうか?
自分の家族や子供に自信をもって食べさせることのできる料理や商品に対して適切な対価を支払うという意識と目利きが消費者にも求められる。
現場で働く人の人件費カット、過重労働などの犠牲の上に成り立つ安価は企業努力とは言えない。
生産者も消費者も働く人々も共に幸せになってこそ、健全な社会と言えるのではなかろうか?
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