元国立ガンセンターの疫学部長を務め、予防がん学研究所を設立した同所長の平山雄博士が、一九六五年から十七年問で延べ約二七万人の四〇歳以上の成人を対象に生活習慣を調べて、その後の死亡状況を継続観察するという大がかりな調査を実施しました。表2は、その中の一つの結論です。
赤線ーA郡、青線ーB郡、緑線ーC郡
Aが「肉食・喫煙・飲酒が毎日で、緑黄色野莱を毎日とらない群」で、最悪のライフスタイルです。
このAの部位別ガンの危機率を100とした場合、Bの「肉食・喫煙、飲酒が毎日で緑黄色野菜を毎日とる群」は、どのガンも平均で40%くらい危機率が下がっています。
Cは、「肉食、喫煙・飲酒をどれも毎日せず、緑黄色野菜を毎日とる群」ですが、平均で76%くらい危機率が下がっています。
以上の事から、緑黄色野菜はガンに対して明らかに防衛効果があるといえるのです。
ガンを防衛するには、塩分控えめにサッと妙めたり煮炊きした緑黄色野莱(王様はニンジンと青ジソで、小松莱、ほうれんそう、ニラ、大根の葉、かぼちゃなど)をそのスープごと毎日食べることが大切です。
ただし、生野菜は量が食べられないので、サラダばかりでは野菜不足になることもあります。
野莱の具がたくさん入ったみそ汁も大変結構です。
そうして、肉食を減らし、飲酒や喫煙などへ食習慣とライフスタイルをもう一度見直してみましょう。
2-2 今後の方向性の項目は、いづのめ季刊誌より抜粋させて頂きました。
参考文献:厚生労働省ホームページ、「改定新版いまの食生活では早死する」(今村光一監訳、経済界発行)、「老化・ガンを予防するカロチンの秘密」(平山著、ごま書房発行)
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