「近所」のライブハウスにて | うさぎの音楽談議

うさぎの音楽談議

ソロとバンドでかれこれ36年ライブ活動やってます!
絶叫する営業兼二種電気工事士です(笑)

例によって一日遅れの更新であります。昨夜は四谷へ、しっかーしいつもの角を曲がらずにもうちょい真っ直ぐ行った所にあるライブハウスでした。
 
それは老舗のハードロック系ライブハウス と同じビルの2Fにあります、アコースティック専門のハコです。ここは噂によると儲かってるらしくて(汚い言い方ですが)同じフロアに2つもあって、それぞれがほぼ毎月30日営業しています!…って、知らない人にとっては驚くほどでもないかと思いますが。一つは割と古い感じのするハコ、もう一つは最近オープンしたグランドピアノを擁する学校の視聴覚室みたいな、スタジオみたいなハコ。で、かつて一緒にジノ・ヴァネリのコピーバンドを演ったことのある旧友が出演すると言う事で、後者の「T窓C 」なるハコへ行きました。
 
普段は1組30分の出演のところ、この日は特別企画で2組各1時間の、いわゆる「ツーマンライブ」形式だったそうです。友人はキーボードを弾いていて、女性ボーカルとのユニットでここ数年精力的に活動しています。で、たまにそれぞれのライブを応援しに行くような関係です。
basil というこのユニット、実力的にはそこらのメジャーデビューしているアーティストと何ら遜色がなく、ダイナミックさとコントロールの行き届いたボーカルを作編曲家としての才能も豊かなピアノが支える、と言った感じです。なかなか言葉で表現するのって難しいですね。
すでにインディーズでも何枚かアルバム をリリースしていますので、ご興味のある方は是非!
…あ、それでライブレポではですね…。
 
う~~ん、もう何度か色んなところで聴いているのですが、安定しているのは間違いなく。聴く側をリラックスさせる点などは癒し系POPみたいな謳い文句でもハマりそうですが、個人的には物足りないと言うか…。ライブならではの面白みには欠けたかも。
曲の完成度も高い反面、歌詞もメロディとしては入ってくるのですが言葉としては印象が残らなかったり、色んな曲調をソツなくこなしていますがガツンと来る「猥雑さ」や、時にエモーショナルに心を鷲掴みにして離さないようなインパクトが薄いんです。勿論、これは人の好みの問題でもあるので、最近の傾向はこうなんだよ、と言われればそれが正解かも知れないし、安らぎの音楽を奏でたいと言う気持ちもあるのでしょう。でも…それが出来る力がある事を知ってしまっている私としては、別のアプローチでも聴いてみたいって思ってしまうのでした。
ごめん、しっかりPRするつもりでしたが本音を書いてしまいました(;´Д`)
 
このハコですが、様々な出演者がいてイベントもちょくちょく開催されているようです。壁に貼ってあった告知は、女性の弾き語り出演者10人のコンピアルバムが発売される、との事。ポートレートがそれぞれ紹介されていて、皆若くて可愛らしい人ばかり揃ってました。ひょっとしてそれが目当てで集まるお客さんも多いのか、と憶測してしまいそうになりました。ま、実力はポスターでは分からないわけですが。お店的には否定出来ない、ですけどね。難しいですよね。

 

時々、他の世界=コミュニティを覗いて見るのって、自分の立ち位置を見極めるために必要な事だと思っています。色々ためになりました。これからも、少しずつ色んなコミュニティを回ってみようかと思います。

brother to brother
ジノ・ヴァネリ
ブラザー・トゥ・ブラザー