あの人の、夢を見た
頬をそっと撫でてくれた大きな手
夢だと分かっていても嬉しくて、心が満たされたはずなのに
夜明けの気配に気付き瞼を開くと、ふちから雫が一筋流れた
「会いたいな」
声に出して言ってしまうと、思いが溢れて止まらなくなる
涙の出処を擦るように拭うと、頬を叩いて頭を振った
「大丈夫、きっと大丈夫よ」
言葉にして吐き出すのなら、弱音では無く希望がいい
暗い言葉は躰を蝕み、心から色を奪ってゆく
闇を打ち消す朝の光が目に眩しい
今日も一日が始まる
巡り来る一日一日を、あの人のために尽くそう
希望を込めたつもりですが、思いが伝わらずに暗くなってしまった方がいたらすみません(汗)
今後しばらくは、短文か読み切りを月に一度か二度ぐらい更新できたらいいなと思っています(^人^)