2022年(令和4年)の私のコンクールが終わりました。

 

コンクール2022年は、大阪大会、金沢大会、滋賀大会の3つ。

 

倉敷大会や神戸大会が終わってからはこの3カ所に出ています。以前は2-3回名古屋大会にも足を伸ばしていました。

 

コンクール会場で「何故申し込んだのだ?自分」と自問自答するのですが、しばらくすると出産のごとく、コンクールの大変さを忘れ、平気でコンクールにエントリーするのですが、今回は忘れませn。なぜなら年々疲れがとれないからです。

 

50歳を過ぎた辺りから、コンクールへは夫に送迎してもらうようになり、なんとか出場しています。もはや自力では三味線を持って行く現地に体力が無いのです。

 

そんな自分でも夫が「運転は苦では無いよ」と優しいことを言ってくれるので、金沢や倉敷などは旅行もかねて出かけていました。

 

一昨年は金沢へ夫と2人旅で、海辺でコーヒーを入れて飲んだりり、1位だ!という1の形の石を見つけてはしゃいだり、素敵な景色に金沢が大好きになりました。(コンクールの結果は圏外ですよ(笑´∀`)。

 

昨年の金沢は86歳の母も連れて行くことが出来、目が見えないため、段差の無いホテルの設定や車いすでの観光など、苦労はあったものの、金沢の商店街で買ったサツマイモを母が2本残していて、苗にして植えたものが、今年なんと段ボールに4箱も収穫できていてびっくり!大いに喜びました。

 

金沢のコンクールの会場では、母が「のりちゃん!」と声を出して応援してくれたのがYOUTUBE動画に残っていて、母の声が嬉しくてとても良い思い出です。

 

その時は母に良い演奏を聴かせたくて(優勝してあげたい位に思っていて)、余計に緊張し(笑)いつも以上のズタボロでしたが、全て良い思い出です。収まる順位に収まるのがコンクールです。

 

38歳から三味線を習い、40歳からのコンクールへのエントリーを始めました。

 

仲間と一緒に頑張る部活動のような楽しみ苦しみ。同じ戦場に赴くような緊張感と開放感。

 

大人でも真剣にやると、泣いたり笑ったりの崖っぷち真剣勝負。

 

そういう団体戦の仲間意識が大好きで4-5年団体でエントリーしていました。

 

そして気軽に「同じ日にあるからせっかく会場にいるし個人も出たら?」という軽いのりで個人に出るようになり、そこからが茨の道です。いやほんまに。

 

10年目に名取りとなり、五大民謡が唄付け出来るようになりたいと思い始め、1年に1つエントリーしました。この時期「団体A」「団体B」「唄付け」「一般女子」と出て、誰かの伴奏を勉強のため弾かせてもらうこともあり、よく生きて返ってたと思います。やはり若かったのよね。40代。

 

今は唄付け1つ、一般女子の部1つなのですが、コンクールが2日に分れているので、50を過ぎて2日間緊張と練習漬けが続くと、気力と体力がぎりぎりですね~。

 

一応20年はエントリーしようか(あと2年)、60歳まではエントリーしようか(あと4年)と思っていますが、まぁまぁしんどいです。

 

昨日も帰りの車の中で「コンクール出場やめようかな」と夫に相談したところ「しんどいならやめたら良いし、行きたいなら協力するよ」って。神かな?

 

今、母が高齢でいつ大変な事になるか分からない中、割と元気に暮らせてる。家族も仕事に行けている。犬たちも病院通いでは無い。そういう時って奇跡的なんですよね。

 

そう思うと、やめるのはいつでもやめれるけれど、参加は自分の体と周りの環境が両方許さないと参加できないなぁと。

 

なので動けてる間で、周りの環境が許せばコンクール出とくと「上達する」からね(笑)これがとにかく1番大事です。

 

誰かと比べれば嫌になっちゃう自分の演奏でも、去年の自分より少し、でも確実に上達してます。どんどんオバサンになり、ここからお婆さんへも突入しますが、たぶんコンクールに出ている間は、1ミリは上達するんです。命を削る緊張にさらされてますからね(笑)

 

ボランティアや舞台で弾いたとき、泣いて喜んで下さる方に、1ミリでも心に届く音を出せるようになっていたい。また私に習ってくれる生徒さんに「先生の音がすき」と言っていただけ、恥ずかしい思いなんですが、その言葉に少しでも近づきたいと思えば、力業のコンクールは劇薬ですが効きます。

 

この上達法をこなせなくなった時は、また違う方法を考えないと退化しそうですが、とにかく1つ1つのコンクールをこれが最後かもと思いながら、精一杯1回1回乗り越えていこうと思います。

 

私の仲間が最初の撥付けで糸巻きが回り、舞台上で糸巻きを巻いてから弾き始めました。夫が「シーナが糸巻きが回ったらどうする?」と聞かれ、私も必死で巻いて続きを太鼓が鳴るまで弾くと思うと答えました。ただ極限の緊張状態なのだから、想像とはかけ離れた動きをするかもしれません。うん。息の仕方も、歩き方も分からない、ある種自分では無くなるので。

 

こういう怖い所へ集まってくる人たちと、同じ舞台で弾けるのは光栄です。そして又頑張ろうと思う人をメチャクチャ応援したいです。私も応援してもらっていて泣けるほど嬉しいのですが、応援する方にも勿論回ります!みんなで乗り越えましょう!大人の本気の部活動ですよ。