将棋小学二年の時に、同級生で恋敵でもあった村岡善三郎君に将棋を教わった。 たちまちはまり、同級生、同学年、上級生、六年生の猛者、先生たち、次々に打ち負かした。 たくさん棋譜を読み、研鑽を積み、鼻高々だった。 で、肺結核療養所からたまたま帰ってきていた父と対戦した。 父は、考えていないな、と言った。 父は、ほとんど歩しか動かさなかったと思う。 なのに、私は負けてしまった。 それ以来、将棋をしたことがない。