金吾と孝は、そろって私の家にやって来た。

私の母方の祖父は、いない。夜になって来た。

祖母の梅子は、その場にいた。

三人は手をついて、お辞儀をした。

なんと言ったか。

なんと言ったかというと……。

はじめまして。

はじめまして、と三人ともに、言ったのだ。

はじめましてだと?

えーっ、なんだって?

父が死んだこの時に、親同士は、はじめて会ったのか? 

いったい何があったのか?

私はまだ小学六年生だ。

子供をあんまり悩ませないでほしい。

父の死で、私は、ノイローゼに陥っているというのに。

母は、おろおろしていたが、これを見せておくことも必要だと、覚悟はしていたようだ。>