幻覚きのこのことだ。牛の雲古に生えるという噂だ。
道路に沿って、それ専門のレストランが並んでいる。
スープ、オムレツを頼んで食べた。ちっとも効かない。
さらに、サンドウィッチを二皿食べた。ウェイトレスが目を剥いて見せた。
ビールを飲んでいると、ガクーンと効いてきた。
手の甲を見ると、血管が膨れ、みるみる高まってきて、ヒマラヤ山脈のようになった。
破裂すると思って、あわてて片方の手で押さえる。すると、その手の甲の血管が膨れ上がる。
左右の手で交互に押さえっこをする。
タクシーを雇ってドライヴに出た。
ヘッドライトの光が、水田の上を掃くと、大量のエメラルドやルビーが、転げまわりながら横に走った。
運転手と話している私の声が、一メートル横から聞こえてくる。
窓から外を見ようとすると、首がろくろっ首のようにひょろひょろと伸びて外に出て行く。
見上げれば満天の星空だ。
一つ一つの星が満月の大きさなので、空に隙間がほとんどない。満月がぎっしりつまっている。
ホテルに帰ってきて、冷凍庫から氷を出したが、手が滑った。
床に落ちた氷が、ドンガラガッチャン、台所に響き渡る大音響を立てた。
その床は、膨れたりしぼんだりしながらゆっくりと呼吸していた。
鏡を見ると、誰だか知らない男が立っていた。
鏡の中に入りかけて、危ないと思って中止した。頭だけ入れた。
本を読んだら、活字が二センチほど紙から浮いていた。
目をつぶると、まぶたの裏で、極彩色の衣装をまとった集団が、大名行列をなして練り歩いていた。
元に戻れるのか不安になってきた。大興奮のまま、眠れない一夜を過ごした。
翌日の昼過ぎにようやく醒めてきた。
あなたも一度はやってみるとよい。
だが決して、二度以上はやらないように。
道路に沿って、それ専門のレストランが並んでいる。
スープ、オムレツを頼んで食べた。ちっとも効かない。
さらに、サンドウィッチを二皿食べた。ウェイトレスが目を剥いて見せた。
ビールを飲んでいると、ガクーンと効いてきた。
手の甲を見ると、血管が膨れ、みるみる高まってきて、ヒマラヤ山脈のようになった。
破裂すると思って、あわてて片方の手で押さえる。すると、その手の甲の血管が膨れ上がる。
左右の手で交互に押さえっこをする。
タクシーを雇ってドライヴに出た。
ヘッドライトの光が、水田の上を掃くと、大量のエメラルドやルビーが、転げまわりながら横に走った。
運転手と話している私の声が、一メートル横から聞こえてくる。
窓から外を見ようとすると、首がろくろっ首のようにひょろひょろと伸びて外に出て行く。
見上げれば満天の星空だ。
一つ一つの星が満月の大きさなので、空に隙間がほとんどない。満月がぎっしりつまっている。
ホテルに帰ってきて、冷凍庫から氷を出したが、手が滑った。
床に落ちた氷が、ドンガラガッチャン、台所に響き渡る大音響を立てた。
その床は、膨れたりしぼんだりしながらゆっくりと呼吸していた。
鏡を見ると、誰だか知らない男が立っていた。
鏡の中に入りかけて、危ないと思って中止した。頭だけ入れた。
本を読んだら、活字が二センチほど紙から浮いていた。
目をつぶると、まぶたの裏で、極彩色の衣装をまとった集団が、大名行列をなして練り歩いていた。
元に戻れるのか不安になってきた。大興奮のまま、眠れない一夜を過ごした。
翌日の昼過ぎにようやく醒めてきた。
あなたも一度はやってみるとよい。
だが決して、二度以上はやらないように。