2023年が終わり、2024年が始まりました。
少し遅い挨拶ですが、本年もよろしくお願い致します。
年明け早々、元旦に能登地方で震度7の地震があり、翌日には羽田空港で飛行機と海上保安庁の機体が衝突するなど、衝撃的な出来事が起きました。
被害を受けられた方々に対しましては、心よりお見舞い申し上げますと共に、皆さまの安全と、一日も早いご回復を心からお祈り申し上げます。
さて、今回取り上げるのは、2日の羽田空港での事故に伴う鉄道への影響についてです。
衝突事故により、滑走路が使えなくなり、羽田空港発着の飛行機が欠航となる事態が続いていました。
これにより、JR北海道は3日から8日まで、新千歳空港から羽田空港へ向かう人への救済として、札幌発函館行き臨時特急と、新函館北斗発東京行き北海道新幹線臨時はやて号を運行しました。
どちらも普通車全車自由席です。
ただし、6日からは臨時特急は運行されず、特急北斗14号の4両から8両への増結、及び臨時はやて号への接続で対応しました。
新幹線は、3日、4日は新函館北斗駅19時4分発はやて546号東京行き、5日からは18時14分発はやて544号東京行きとして、8日まで運行されました。
停車駅はどちらも、新青森、盛岡、仙台、大宮、上野、東京と、最速達便のはやぶさ号のものに上野を加えたものとなっています。
この件で特筆すべきなのは、北海道新幹線で初めて自由席つきの列車が運行されたことです。
普通車全車自由席の列車自体は、輸送障害時によく臨時のぞみ号が運行されたり、そもそも早朝深夜のなすの号などの定期列車にもあるので、さほど珍しくないですが、これまで自由席が設定されたことのない北海道新幹線で運行されるのは、驚くことであるとともに、羽田の事故がそれほど深刻であることを窺わせます。
これにより、新函館北斗駅の発車標では通常「全車指定席」としか表示されないところ、「自由席1~8号車」と表示され、さらに自動放送でも、「グランクラスは10号車、グリーン車は9号車、自由席は1号車から8号車です。」と、自由席のある列車にも対応していることが判明しました。
それと共に、普通車全車自由席の場合でも、指定席もある場合と同じように自由席の号車の案内をし、他新幹線みたく、「(グランクラスと)グリーン車を除き全部自由席」などの案内はされないことが分かりました。
とはいえ、「自由席は1号車から3号車、指定席は4号車から8号車です。」などと、指定席の案内もされる可能性もありますので、答え合わせは、北海道新幹線の札幌延伸に伴い、自由席つきの定期列車が運行される時になりそうです。
そもそも札幌延伸時に自由席のある列車が運行されるか分かりませんけれどもね。
羽田での航空機事故の影響で突発的に運転することになった『はやて546号』。
— たぬこう👼 (@tanukou_) January 4, 2024
①通常は全車指定席だけど、1~8号車が自由席に。指定席なし。
②突発『はやて』の停車駅がエグい。
③伝説になりそうな『はやて546号』東京行、全車自由席。
④普段は出ない切符。自由席がないからね。今日は盛岡まで。 pic.twitter.com/s5fA3qL2ph
はやて544の入線の瞬間。
— かがやき (@KAGAYAKI_W7) January 5, 2024
何気に北海道新幹線で自由席の放送はまずあり得ない。札幌延伸までないはず… pic.twitter.com/WJ30t3FOEw
新幹線自由席特急券 新函館北斗→新青森
— 田端 (@Tabata_441006) January 4, 2024
1月4日から有効
付帯項目:乗継印字
はやて546号の運転に伴い北海道新幹線区間の自由席特急券が購入可能となりました。
北斗号の特急券を同時購入しましたので、「乗継」の印字があります pic.twitter.com/2fqqOSlTuQ
少し脱線しますが、個人的な予想(妄想?)として、札幌延伸時には、①東北新幹線直通の最速達便(札幌~東京)、②東北新幹線直通の準速達便(札幌~東京)、③道内(又は北海道新幹線内)完結便(札幌~新函館北斗/函館/新青森)の3種類の列車が運行されると考えております(以降①、②、③とのみ表記)。
九州新幹線の①山陽直通の最速達便「みずほ」、②山陽直通の準速達便「さくら」、③九州完結便「つばめ」、及び北陸新幹線の①西日本直通の最速達便「かがやき」、②西日本直通の準速達便「はくたか」、③東日本完結便「あさま」/西日本完結便「つるぎ」をもとに予想しました。(山陽直通の「つばめ」もありますが、ごく僅かなのでここでは九州完結便として扱います)
九州新幹線ではすべての種別の列車に自由席がありますが、北陸新幹線は「かがやき」のみ全車指定席で自由席がありません。
札幌延伸時には、①、②のどちらかが「はやぶさ」を名乗ると思われます。
ただし、現在直通している東北新幹線の最高速度は時速320kmですが、札幌延伸時に時速360kmに引き上げる計画があります。
現在の最速達種別「はやぶさ」を最高速度時速320kmから時速360kmに引き上げるのか、新たに種別をつくるのかは不明です。
はやぶさの最高速度を引き上げる場合、①は「はやぶさ」、②は「はやて」を名乗り、③は新規募集になると思われます。
この場合、①全車指定席、②・③自由席ありになると思いますが、「はやて」は元々全車指定席の列車なので、②も全車指定席になる可能性があります。
新たに種別をつくる場合、②が「はやぶさ」を名乗り、①は新規募集になると思われます。
③は「はやて」を名乗るのか、新規募集になるのか分かりませんが、新規募集になる場合、新幹線から「はやて」は消滅することになります。
この場合、①・②全車指定席、③自由席になると思われます。
あくまでも予想なので外れると思いますけれどもね。
自由席のある列車ではどう案内されるか気になっていたので、SNSで知った時は思わず興奮してしまいましたが、羽田での事故によって知ることができたと思うとなんともいえず、複雑な気持ちです。
今回みたいな飛行機・空港関係の事故・輸送障害が起きたらまた運行される可能性がありますが、二度と起きて欲しくないものですし、起こるべきでありません。
次北海道新幹線で自由席つき列車が運転されるのは、札幌延伸時になることを願います。
通常の臨時で自由席つきの列車が運転されれば良いのですけれどもね。