本日は元CIA分析官でウクライナでの戦争についても多くYoutube番組やご自身のコメントされている、ラリー・ジョンソン氏が投稿した短いビデオの内容をご紹介します。

 

長さは2分程度の短いビデオですが、「ウクライナ軍に残されている時間は多くない(限られている)」と結論されていて、その理由も短くまとめてあって、この紛争の経過を普段大手メディアでのニュースでしか追っていない人々にとっても分かりやすいと思います。

 

ウクライナの状況、兵士の画像

(上の写真:ラリー・ジョンソン氏が投稿したショートビデオの映像のショートカット)

 

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ウクライナはもう終わりだ。演説ではなく、数字を見てほしい。

ロシアはウクライナ軍を疲弊させており、1日平均1,335人の死傷者を出している。これは2025年までに(年間)456,695人の死傷者を出す計算になる。これは月間約4万人に相当する。一方、毎月2万人から4万人のウクライナ兵が前線から脱走している。勝利の可能性を高めるには、キエフは毎月6万人の新たな徴兵兵を生み出さなければならない。しかし、彼らはそれを獲得できていない。

 

しかし、それだけではない。ロシアはウクライナを出血させているだけではない。

その軍事力は、西側の専門家の予測をはるかに上回る速さで進歩している。あらゆる戦線で、新型兵器、新型兵器、そしてより迅速な展開が行われている。北のスーミから南のサポリージャまで、ウクライナは1000メートルに及ぶ戦線で容赦なく加速する圧力にさらされている。

 

しかし、ウクライナが失っているのは兵士だけではない。経済戦でも敗北しているのだ。

ロシアにとって、これはもはや単なる弾丸の戦争ではない。予算の戦争なのだ。ロシアは本格的な戦時経済へと移行し、兵器生産、弾薬、そして軍事インフラに多額の資金を投入している。これは、多くの西側アナリストが予測していたよりも迅速かつ安価に、そして大規模に、武器、ロケット、砲弾を大量に生産することを意味する。さらに、ロシア経済は紛争を長期的に持続させるために再構築されつつある。エネルギー販売、軍需契約、そして産業の優先順位の変更によって経済が支えられている。これがNATOが理解していない重要な点である。

 

ウクライナは、訓練を受けた人材が不足し、持続不可能な人員損失に直面しており、経済は回復不能なほど崩壊しつつあります。これは、ウクライナが政府の活動と軍事作戦の資金を西側諸国にさらに依存することを意味します。

 

一方、キエフからは ゼレンスキーは姿を消しています。彼はヨーロッパの首都を大使館まで訪ね歩き、さらなる資金を懇願しています。しかし、ヨーロッパ諸国はゼレンスキーを悩ませている汚職スキャンダルに目を向けています。

さらに数十億ドルを投入しようという彼らの熱意は、特にゼレンスキー政権の主要幹部が国を離れ、イスラエルに保護を求めようとしていることから、急速に薄れつつあります。ちなみに、ユダヤ人であれば、たとえ重大な刑事訴追に直面していても、イスラエルから強制送還されることはありません。これが全てが繋がるところです。

 

人的資源が崩壊し、経済が衰退し、同盟国が関心を失い、敵が勢力を伸ばしている時、あなた方の日々は残り少なくなります。

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ラリー・ジョンソン氏が言っているように、ウクライナ軍の命運が残り少ない と言える理由は

 

1.多大な死傷者による深刻な兵士不足で、徴兵でそれを補えていない。

毎月4万人前後の死傷者が出ているのと、毎月少なくとも2万人の脱走者も出ているので、新規の徴兵で6万人を補充しなければならないが、今徴兵できているのは16,000人程度。(昨年は毎月25,000~30,000人徴兵している と言っていたので、そこからさらに減ってしまった状況。

 

2.ウクライナの経済がボロボロになっている

ロシア在住の日本人Youtuberのニキータさんのビデオによれば、来年度の予算案では ウクライナの国家歳入のほぼ全ては国防費に消えることになります。

 

ウクライナ財政と札束の画像

ウクライナ財政と国防費、予算袋

ウクライナ財政、予算、紙幣、議事堂

 

上の写真で「財政赤字はGDPの約18%」というのを見て、「日本の対GDP比230%越えの財政赤字と比べりゃ、大したことないんじゃ・・・」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、これは単年度だけで18%赤字が増える ということですので、積みあがった赤字でしたら、対GDP比でしたら、現在が対GDP比90%程度で、これが2026年度には107.30%になる という予測もあります。

 

それに対してロシアは 債務の対GDP比は非常に低く、EU加盟国やほとんどの欧州の国、日本、米国よりはるかに健全です。

下はAIのGeminiにロシアの国家債務について聞いた際の回答です。

 

ロシア政府債務対GDP比のデータと予測

 

そして、EUの中では最も財政に余裕のあると言われているドイツも含めて、全く2026年度にどれだけウクライナ政府を財政支援できるかの見通しが立っていないのです。

 

それで、EUやG7各国内で凍結されているロシア中央銀行の資産3000億ドルの内、ベルギーの「ユーロクリア」に保管されているロシアの凍結資産1400億ドルの元本を盗もうとして、ベルギーに圧力をかけているわけですが、これはベルギーから激しく抵抗されていて、今のところ ベルギーの同意を得るまでに至っていません。

下はBBCニュースです。

 

ベルギー首相とEU委員長、資産凍結を巡り会談

 ↓(日本語に変換したもの)

 

ベルギー首相と欧州委員長、資産凍結に言及

 

 

EUの凍結資産活用案とベルギーの懸念

 

以上、マンパワーとおカネの両方で窮地に立たされているのが ウクライナとそれを支援するEUやNATOなのです。

しかし、それを西側メディアは深く掘り下げず、「ロシアの石油輸出が激減した」とか「ロシアが制裁に苦しんでいる」と言って、敵対する欧州の国々よりも はるかに健全なロシア経済を 如何にも 「制裁でもがき苦しんでいる」かのように 嘘の報道ばかりをやっている ということです。

 

ウクライナ軍の人員不足については コロンビアやジョージアから多く集めているようで、今後はフィリピンからも集めるようですが、外国人傭兵も十分な数を今後は集められなくなってくるでしょう。

なぜなら、外国人傭兵の場合、目的は「カネ」だけなので、ウクライナ政府が財政難に苦しんで、傭兵に十分な報酬が払えなくなれば、「カネの切れ目が縁の切れ目」になるのが明らかだからです。

 

ですから、ウクライナでの兵士動員年齢を22歳位まで下げる必要が出てくるでしょうけど、そうなると、ますます 賄賂を支払ってでも国外へ脱出しようとする若い男性が急増するでしょう。

 

そして、おカネについては 金欠になっているEUにとって、命運を握っているのが 「ロシアの凍結資産」をウクライナに渡せるかどうか ということです。欧州戦争屋は必死にこの財政難を解決する「最後のカード」を切りたくて、ベルギー国内で謎のドローンを飛ばして、ドローンによる偽旗作戦で「ロシアの脅威」を煽ってまで、ベルギーに政治的圧力をかけ続けています。

 

EU委員長のウルスラ・フォン・デア・ライエン、EU外交上級代表カヤ・カラス、ドイツの首相フリードリヒ・メルツ、仏大統領エマニュエル・マクロン、英首相キア・スターマーという狂ったグローバリスト連中と彼らの背後にいて人形たちを操っている連中こそが 腐敗しまくったウクライナの安全保障だけを声高に叫ぶ一方でロシアの安全保障については完全無視して、世界を第三次世界大戦や核戦争の瀬戸際へと追い込む「巨悪」なのではないでしょうか。