私は以前、マクロン大統領の夫人のブリジット・マクロン氏について、生物学的には男性である疑惑について、キャンダス・オーウェンズ氏の衝撃的な調査をブログ記事でご紹介しました。

 

 

 

 

それが予想以上に反響を呼んでいて、今でも多くの方に見られているようなのですが、そのキャンダス・オーウェンズ氏は以前から イスラエルに対して痛烈な批判をやっていることでも有名です。 

 

ユダヤ人の多いマスコミ業界にいて、ここまでスカッと、そしてバッサリとイスラエル・ロビーやシオニストを非難できる勇気のある方も少ない と思い、私は彼女に尊敬の念を抱くようになりましたので、今回キャンダス・オーウェンズ氏のビデオでの発言をご紹介しようと思います。

それは下のビデオです。(タイトル:キャンディス・オーウェンズが暴露ネタニヤフ、イスラエル政府のテロ、イラン戦争、反ユダヤ主義)

 

 

 

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(上の写真:向かって左がこのチャンネルのホストのステファン・A・スミス氏、右がキャンダス・オーウェンズ氏)

 

ホスト:あなたはイスラエルとイランの間の緊張の高まりをプロパガンダ戦争と呼びましたね。イスラエルとイランの間で何が起こっているかは、私たち皆が知っています。トランプ大統領もそれについて話しているのを聞きました。あなたもそれをプロパガンダ戦争と呼んでいることは公にされています。説明してください。キャンダス。

キャンダス:この戦争が起こることは明らかでした。アメリカの外交政策はイスラエルによって決められているからです。そして、ビビ・ネタニヤフがイランに対するレトリックを強めていたのは問題でした。彼らはシリアで領土を事実上奪取した後でした。彼らはシリアで起こったことを称賛していました。私たちは、最終的にキリスト教徒が大量虐殺されることになるだろうと分かっていました。まさに今、まさにそれが(シリアで)起こっています。そして中東で何が起こっているのか。よくわからない人のために説明します。

イスラエルは単に国境を拡大しているだけです。女性や子供たちへの絨毯爆撃など、私たちが経験したことのないことです。権力を持つ人物が、これは道徳的に間違っていると事実上主張するのは当然です。

そして今、彼らはヨルダン川西岸地区の解放も望んでいるようです。ヨルダン川西岸地区で起こっていることは、ガザ地区とは全く関係ありません。そこに住む人々はイスラエル国防軍によってトラウマを負っています。注意深く見ていれば、彼ら(ヨルダン川西岸の入植者)がますます過激化していることは明らかです。

そして、彼らは事実上、いつものように、アメリカ軍を外交政策上の利益を満たすために利用しています。彼らは小国なので、それを達成するための人員が不足しています。中東における外交目的を達成するには、アメリカ軍の力が必要なのです。

ですから、過去2年間、私たちはいずれにせよイランと戦争するだろうと公言してきました。なぜなら、ネタニヤフ首相が望んでいるのは、ネタニヤフが得るものだからです。

ホスト:どうしてそうなるのでしょうか? なぜなら、私は先日、デイリーショーでジョン・スチュワートを見ていました。彼は明らかにイスラエルの支持者で、ユダヤ人で、ユダヤ人コミュニティの支持者です。もちろんイスラエルですが、彼が ネタニヤフ首相が最近、2018年、2015年、2011年に発言したのと同じことを発言していました。私にとって驚くべきことは、ユダヤ人コミュニティの中にも分裂があるように見えることです。孤立主義を主張する人もいます。
これは後で詳しく説明しますが、私たちは必ずしもイスラエルを支持しているわけではありません。保守派の評論家、マーク・リービンのような人たちもいます。彼については、私も知っています。何年も前から知っています。彼はこの問題に固執していて、アメリカは介入すべきだと考えています。彼はイランは悪であり、そして、基本的に、イランがもたらす脅威は彼らはイスラエルだけでなく、アメリカにも死をもたらすのでこの地球上から一掃されるべきだと考えています。私たちが目にしてきたような事態を正当化するのでしょうか?あなたは、ご自身の意見を述べる際に、そのことを考慮に入れているのでしょうか?

キャンダス:もちろん、国民が認識すべきことの一つは、この意図的な混同であり、ビビ・ネタニヤフ首相が率いる国であるイスラエルとユダヤ人の混同は完全に間違っているということです。
もし私がここに座って、「ナイジェリアで何が起ころうとも、もしナイジェリア政府を批判すれば、アメリカの黒人に反対していることになる。」と言うなら、それは全くのナンセンスでしょう。

しかし、彼ら(イスラエル)はこの考えで非常に成功しています。中東で何が起こっているのか、そしてビビ・ネタニヤフ政権の過激な政府が主導している行動を批判すれば、何らかの形で反ユダヤ主義者だとみなされる、というものです。

ですから、多くのユダヤ人が街頭に繰り出しているのを見ても驚くべきことではありません。ユダヤ人だけではありません。ちなみにイスラエル人もそうです。

ご存知の通り、アメリカでもアメリカ人でありながら政府の行動を支持しないということは可能です。私は今のところ、トランプ陣営が中東政策に関して下している決定を支持していません。

しかし、彼らは意見の相違を抱えています。イスラエル人は街頭に繰り出し、ビビ・ネタニヤフをボイコットして抗議しています。同様に、ユダヤ人の中には、イスラエルが国家として建国された1948年以来、実質的に実施されてきた絶え間ない爆撃にす全てのユダヤ人が賛成しているかのような誤った混同が生じていることを認識しているユダヤ人もいます。

今起こっていることについて、私は葛藤も混乱もしていません。ただ、不誠実だということです。つまり、もしあなたがBLMを組織として批判するなら、それはすべての黒人を批判していることになる ということです。(注:BLMはBlack Lives Matterの頭文字を取ったもので、黒人に対する暴力や構造的な人種差別の撤廃を訴える運動ですが、中には過激になって黒人至上主義的になっているものもあるので、BLMを非難すれば、黒人全員を非難しているかのように責められるのはおかしい ということ)

いいえ、そうではありません。私が批判しているのはイスラエルの首相です。彼らの行動、本当に彼らの行動を批判しているのです。それは1948年から続いてきたものです。(注:イスラエルの建国が1948年)

 

この問題について知識を深めるほど、それは常に卑劣な行為であり、常に焼き払い、絨毯爆撃、そして土地の窃盗のキャンペーンでした。人々が彼らの行動に気づけば、「そんなことは言えない。反ユダヤ主義だからだ」と言うのです。それは馬鹿げています。

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キャンダス・オーウェンズ氏は 本当に鋭いことを指摘されていますが、イスラエル政府がガザやヨルダン川西岸、レバノン、シリア等でやってきた行為は あくまで領土拡張主義(大イスラエル主義)に基づく侵略、大量殺人、大量逮捕、拘束、略奪行為なのであって、それを少しでも指摘すると、「反ユダヤ主義」だと言って非難されてしまうので、世界中の人たちが委縮してしまっている ということに問題の本質があります。

 

ですから、タッカー・カールソン氏のような鋭い人気フリージャーナリストの立場であっても イスラエルへの非難はもちろんしてはいますが、そのトーンは控えめになってしまいますし、彼がウクライナやゼレンスキーに対して非難している時のような舌鋒鋭いコメントは イスラエルがやっている戦争になると出てきません。

 

アメリカでは ハーバード大学の留学生の大量追い出し事件等がありますが、あれはまさに「反ユダヤ主義」を理由にした言論弾圧なのであって、ハーバード大学に限らずですが、コロンビア大学等でも 学生たちがテントを張るなどして泊まり込みでガザでのジェノサイドに抗議していたわけで、ユダヤロビーの意向に従い、そのような学生を「反ユダヤ主義」だからけしからん、学位を与えるべきではない と言って追い出したりしたのです。

 

イスラエルがやっていることは 国際法違反、人道に対する明らかな犯罪、ジェノサイドであることは明らかなのに、イスラエル・ロビーに気を使ってそれすらも指摘できないような雰囲気がもうすでに欧米には蔓延しているから、明らかな国際法違反であるトランプ政権によるイランへの爆撃に対してもNATO事務総長のマーク・ルッテ氏が「違法ではない」と発言する等、言い訳のしようがないほどの都合の良い「ダブルスタンダード」の発言を繰り広げているのです。

 

そして、キャンダス・オーウェンズ氏は まだ柔らかい言い方で、イスラエル国民の多くがネタニヤフ政権に反対していているので良識を持っているかのように発言をされていますが、もちろん、良識のある人はいますが、イスラエル国民の90%位が ガザの民族浄化には賛成しているのです。たとえ、ネタニヤフ政権には反対していてもです。これはジョン・ミアシャイマー シカゴ大学教授等もそう発言されています。

 

ですから、国民の90%くらいが 極右+極右過激派テロリスト支持 という感じになっていて、その結果が選挙に出ているので、ネタニヤフのリクード党はイタマル・ベングヴィルやベザレル・スモトリッチといった、そもそもパレスチナ人のようなアラブ人を 人間だとすらもみなしていない思想を持っている宗教極右過激政党を取り込んで組閣しているのです。

 

 

 

 

国民の約9割がそのような思想になっている というのがいかに恐ろしいことなのか、今のイスラエルは まさにナチス・ドイツの「優生思想」に基づいた狂気をもほうふつとさせるのではないでしょうか。

 

なお、過去にご紹介しましたが、イスラエル政府やシオニストたちが なぜ「世界からの評判」を気にもせず、毎日何の罪もない、飢えて食料配給の列に並んでいるだけのパレスチナ人たちを残虐に撃ち殺しているか という理由は 彼らの特殊な信仰にあります。

 

一部の熱心な宗教の信者は除き、お葬式等の宗教行事の時くらいしか、宗教というものにあまり接したり考えたりする機会のない多くの日本人にとっては 到底、彼らの思想は理解しがたいです。これは「偏見」とか彼らへの「差別」ではなく、あくまで私の感想です。

 

宗教熱心なユダヤ教徒がどうしてそういう狂った思想になってしまうのか、ぜひ下の記事をお読みください。