先日私のブログの10/7の過去記事はイランのミサイルによるイスラエルでの被害状況について書きました。
その記事の一部は 独立メディアのGrayzoneのアメリカ人ジャーナリストの現地からの下の動画が元になっています。(動画のタイトル:イスラエルでのイランの攻撃についての地上での調査)
下の動画のスクリーンショットに写っている方が 独立メディアGrayzoneで活動されている米国人ジャーナリスト、ジェレミー・ロフレド氏です。
そしてこの報道を行った米国人ジャーナリスト、ジェレミー・ロフレド氏がイスラエル警察によって逮捕された というニュースが飛び込んできました。
殴打される等のイスラエル警察による暴力行為もあったようです。
本日はこの件に関してニュースをご紹介します。
Israel Jails American Journalist for Reporting on Iranian Missile Strikes
(和訳開始)
イスラエル、イランのミサイル攻撃を報道したアメリカ人ジャーナリストを投獄
グレイゾーンの記者ジェレミー・ロフレドは、ジャーナリストとしての活動で告訴されている。
デイブ・デキャンプ 2024年10月10日午後2時52分(東部標準時)
最新情報:グラジーゾーンの創設者マックス・ブルメンソールは金曜日、地方裁判所がロフレドの釈放を命じたが、一定期間イスラエルを出国することを禁じたと述べた。
グレイゾーンのアメリカ人ジャーナリスト、ジェレミー・ロフレド氏は、イスラエル国内での報道を理由にイスラエル軍に逮捕された。
ロフレド氏は、イスラエル軍が検閲しようとしている情報であるイスラエルへのイランのミサイル攻撃に関する報告書を発表したわずか数日後に投獄された。イスラエルのニュースサイトYnetによると、この報告書により、ロフレド氏は「戦時中に敵を支援し、敵に情報を提供した」罪に問われている。
米国大使館の代表者は、ロフレド氏の拘留延長を求める警察の要請に関する公聴会に出席したが、これまでのところ、米国政府は沈黙しており、公に同氏の釈放を求めていない。
「イスラエルは、ジャーナリストとしての活動を理由にアメリカ人ジャーナリストを拘束し、起訴している。彼のメディア仲間は彼を擁護するだろうか?」とグレイゾーンのジャーナリスト、アーロン・マテ氏はXに書いた。
ロフレド氏とともに逮捕され、その後釈放された独立系ジャーナリストは、イスラエル軍に殴打され目隠しをされたと語った。
「今日、私は他のジャーナリスト4人とともにイスラエル占領軍に殴打され、誘拐され、目隠しをされ、軍事基地に連行されました」とジャーナリストのアンドレイ・XはXに書いた。「私たちのうち2人は起訴もされずに11時間拘束され、私の携帯電話は没収(盗難)され、1人はまだ拘束されています。」
グレイゾーン の寄稿者である英国人ジャーナリスト、キット・クラレンバーグ氏は、イスラエルの米国大使館(JerusalemACS@state.gov)に連絡し、 ロフレド氏を釈放するようイスラエル政府に圧力をかけるよう人々に呼びかけている。
(和訳終了)
酷いのは米国政府の対応で、ウクライナで拷問の末に死亡したチリ系アメリカ人YOutuber、ゴンザロ・リラ氏の対応でもそうでしたが、もしもロシアでアメリカ人が逮捕されようものなら、大声でメディアも巻き込んだ抗議活動を行うのに、アメリカが支援しているファシスト政権の現ウクライナ政権、イスラエル政府がアメリカ人を殺したり逮捕したりしても 何の抗議の声もあげないことです。
これが「自由と民主主義」を重んじるアメリカ と言えるでしょうか?
ナチスドイツとも比較できるような酷い人権弾圧・ファシスト国家である今のイスラエルは 国連職員を昨年2023年だけでも280人も殺しています。
下はAP通信の記事です。
そして、レバノンで活動する国連の平和維持軍に対しても爆撃を行っています。
国連との関係で言うと、イスラエルは たびたび非難されているのが気に入らないということで、国連事務総長のアントニオ・グレーレス氏を入国禁止にしています。
このように、国連では完全に孤立しているイスラエルですが、それでも 欧米の支援を受けて政治的には孤立していないように見えるのは ユダヤロビーからのマネーに牛耳られている政治家が特に米国の中に多いからです。そのような人の中には 国連平和維持軍に対し、「絨毯爆撃」をするべきだ と言っている人さえいます。
↓(日本語に変換したもの)
なぜ上の記事でアイルランドの平和維持部隊が「絨毯爆撃」のターゲットとして名指しされているかと言うと、アイルランドの部隊がレバノンから撤退しろ というイスラエルの要請を拒否したからです。
撤退要請を拒否したアイルランドの部隊には頭が下がりますが、通常、国連の平和維持部隊の方々は そんなに重武装をしていないので、イスラエル空軍がやっているようなレバノンへの見境ない空襲に対しては 非常に脆弱で危険な状態だと思います。
このならず者ファシスト国家、イスラエルの野望は止まりません、というか、野望を隠してもいません。
「ユダヤ国家はシリアのダマスカスまで拡張する」と言っています。最後にその記事をご紹介します。シオニストたちの野望は驚くべきもので、それは留まることがありませんが、そこに住んでいる先住民を追い出して、そこは2000~3000年前にユダヤ人が神様に約束された土地 だという、事実かどうかも分からない神話による言い分が通用すると思っているならば、本当に狂信的で頭のおかしい人たちだと私は思います。
もちろん、世界にはまともなユダヤ人、尊敬できるユダヤ人もたくさんいらっしゃいますが、そのようなまともなユダヤ人の方は ほとんど世俗的で熱心なユダヤ教徒ではありません。(一部、「超正統派」と言われるユダヤ教徒でシオニズムに強く反対されているラビの方々もいらっしゃいます。)
イスラエルに住む熱心なユダヤ教徒やシオニスト・ユダヤ人の多くは ネタニヤフ政権がやっている他民族へのジェノサイド、虐殺、民族浄化を70~80%が支持しているのですから、残念ながら、その人達は まともな常識や人間の良心、罪悪感という感覚が通用する人たちではないと私は思います。
'Jewish state will extend from Jerusalem to Damascus': Israeli finance minister
(和訳開始)
”ユダヤ国家はエルサレムからダマスカスまで拡張するだろう”:イスラエルの財務大臣は言う
(上の写真:イスラエルのベザレル・スモトリッチ財務大臣)
イスラエルのベザレル・スモトリッチ大臣は新たなドキュメンタリーの中で、ヨルダン川までのパレスチナ領土全体だけでなく、シリアの首都ダマスカス、さらにはイラクやサウジアラビアにまで及ぶ領土を征服したいという願望を詳しく語った。
イスラエル内閣の財務大臣であり、宗教シオニスト党の党首でもあるスモトリッチ氏は、最近公開された「イスラエル:権力の座にある過激派」と題するドキュメンタリーの中でこの発言をした。このドキュメンタリーは、フランスとドイツの放送ニュース雑誌「アルテ・ルポルタージュ」が制作した。
目標について尋ねられると、スモトリッチ氏はインタビュアーにこう答えた。「私はユダヤ人国家を望んでいます。それはユダヤ人の価値観に従って運営される国です。」
In a documentary produced by Arte, Israeli finance minister Bezalel Smotrich says he wants a “Jewish state,” adding that, “It is written that the future of Jerusalem is to expand to Damascus.” pic.twitter.com/E2SBu1LJvD
— Middle East Eye (@MiddleEastEye) October 10, 2024
↓
アルテが制作したドキュメンタリーの中で、イスラエルのベザレル・スモトリヒ財務大臣は「ユダヤ国家」を望んでいると述べ、「エルサレムの将来はダマスカスまで拡大すると書かれている」と付け加えた。
イスラエルは現在、1967年以来イスラエル軍の占領下にあるヨルダン川西岸のパレスチナ自治区を含む、地中海からヨルダン川までの領土を支配している。 それ以来、イスラエルはヨルダン川西岸地区で奪ったパレスチナ人の土地に違法なユダヤ人入植地を建設し続けている。 次にインタビュアーはスモトリッチ氏に、ユダヤ人国家の国境はヨルダン川を越えて広がるべきだと思うかと尋ねた。 スモトリッチ氏は、「その通りです。しかし、ゆっくりとです。私たちの偉大な宗教の長老たちは、エルサレムの未来はダマスカスまで広がるだろうとよく言っていました。」と答えた。 ドキュメンタリーのナレーターはこう付け加えた。「ベザレル・スモトリチは約束の地について最大限のビジョンを持っています。そしてそれはパレスチナの土地すべてだけでなく、ヨルダン、シリア、レバノン、イラク、エジプトの領土も含みます。サウジアラビアにさえも。確かに過激なビジョンですが、イスラエルの公の議論では受け入れられているものです。」 2023年10月にガザ虐殺が始まって以来、多くのイスラエル軍兵士、メディア関係者、政治家は、ユダヤ人入植地を建設するためにガザ地区を征服するために戦っていることを明らかにしてきた。
彼らは、ユダヤ人の入植を可能にするために、ガザ地区を破壊し、その地区に住む230万人のパレスチナ人を、陸路でエジプトへ、あるいは船でヨーロッパへ強制的に追放しなければならないと主張している。 いわゆる「将軍の計画」に従って、ガザ北部のパレスチナ人の民族浄化が現在進行中である。 兵士の中には、制服に付けているワッペンで、シリアやイラクにまで及ぶアラブ領土の征服という追加目標を明確に示す者もいる。![]()
イスラエル社会の多くの人々もまた、南レバノンを征服し、そこにユダヤ人入植地を建設することを期待している。9月25日、南レバノン入植運動は、レバノンの町や村の現在の名前に基づいた「南レバノン入植地の新しいヘブライ語名」を記した地図を公表した。
ユダヤ・ カレントは、この運動の世界観では「イスラエルによる南レバノンへの入植はヒズボラとの戦争から始まるだろう。彼らはこれを外交的解決を除けば最後の手段ではなく、前進するための唯一の合理的な道と見ている」と報じている。
政治アナリストのジェームズ・ドーシーは、この運動は申命記第3章25節でレバノン征服の聖書的正当性を主張していると指摘している。モーセは約束の地に入る許可を神に求める際、「ヨルダン川の向こうにある良い地、あの美しい山地とレバノンを見に行かせてください」と頼んでいる。
(和訳終了)
本当に、冗談ではなく、このファシスト国家・イスラエルをのジェノサイドを多くの国々で連携して止めなければ、中東は大混乱に陥ります。
一番簡単な方法は アメリカがイスラエルに兵器や爆弾を一切送らなければ、数週間以上はイスラエルは戦闘継続できないわけですから、イスラエルによるジェノサイドはアメリカの責任でもあります。
もしもアメリカがイスラエルを止められず、イスラエルによってむしろ戦争に引きずり込まれてイランとの直接対決にまで発展したら、それは「シオニスト国家の終わりの始まり」になりますし、そのシオニスト国家に戦争に引きずり込まれるアメリカも 窮地に陥ることは間違いないでしょう。すでに天文学的なレベルに達している負債を抱えた国家の財政面でも、世界に基地を拡張しすぎて配備する人員や装備のほうが足りなくなってきている軍事面でも 今後、アメリカは「覇権国家」からの没落の道をだどることになると思います。