8/12に大きなニュースになっていましたが、ロシア軍が支配しているザポリージャ原発が攻撃されて火災が発生する という事件がありました。

 

ウクライナ軍がロシア領クルスクに侵攻し、 まだウクライナ軍がいるエリアから30キロ以上先にあるクルスク州の原発を目指して進軍している というニュースに合わせるかのようなタイミングで飛び込んできたのが「ザポリージャ原発火災」のニュースでした。

 

私が日本のニュースを見て、何より驚いたのは 嘘ばかりついているゼレンスキーがアナウンスした「ロシア軍が原発で火災を起こした」という言葉を何の疑いもなく信じてYahooのコメント欄等にロシアを非難する投稿が並んでいることです。

 

 

この記事の下のYahooのコメントを少しご紹介します。公開されていて誰でも見ることができるコメントなので、ハンドル名等もそのままです。

 

とりあえずトップに表示されている2名のコメントのみ表示しましたが、

「クルスク原発に手を出せば大変なことになるぞ、というロシア側の脅しだろう」

という、この根拠のない愚かなコメントに対して、共感した人のほうが共感しなかった人の10倍もいて、その次に表示されている多様性AIがピックアップした、「仕掛けているのはウクライナ側だと思う。」に対して共感していない人の数が共感した人の数の4倍以上多い ということに、日本国民がいかに大手メディアに騙されやすいか というところが如実に表れていると思います。

 

過去にもザポリージャ原発は 何度も砲撃やドローン攻撃を受けてきました。(もちろん、ウクライナ側からです。)

 

ザポリージャ原発は ロシア軍が支配していて、ロシアの原発企業であるロスアトムが管理しています。何度も攻撃を受けていたので、心配したIAEAの職員もそこには常駐しています。

 

今まで数えきれないほどウクライナ軍による攻撃を受けてきましたが、冷温停止状態ですので、幸いにして放射能漏れ事故などは発生していません。しかし、燃料冷却プールのすぐ近くにウクライナ軍のドローンが落ちたり、危険な状況は何度かありました。

 

ロシアが併合したザポリージャ州にあるザポリージャ原発で、働いている職員もロシアの原発企業のロスアトム社の職員、警備はロシア軍が担っている原発をロシア軍自らが攻撃して火災を起こす?

自分で自分を攻撃するような、そんな自殺行為をするはずがないのであって、それなのに、嘘つきゼレンスキーの言うことをすぐに信じる多くの日本国民は 本当に「お人よし」を通り越しているのではないでしょうか?

 

そして 一方では ロシア国境内で ウクライナ軍がクルスク原発を目指している という事実が重要です。

 

ネット上には ロシア外務省のスポークス・パーソンを務めているマリア・ザハロワ氏

のディープ・フェイク ビデオまで登場しました。

 

 

この偽ビデオの中で、マリア・ザハロワ氏は何を言っているかというと、下のように言っています。

 

「クルスク州での困難な状況、特にウクライナの武装勢力がクルスク原子力発電所に近いことを考えると、ウクライナ軍のクルスク州からの自発的な撤退と引き換えに、ロシア側はザポリージャ原発をキエフ政権のコントロール下に移管する準備ができている。」

 

(上の写真からはビデオは再生できません。見たい方はこちらのリンク先からどうぞ)

 

ディープ・フェイクで作られた偽ビデオにしては、ザハロワ氏が語っていることが非現実的すぎて、笑ってしまうような内容ですが、

「ウクライナ軍のクルスク州からの自発的な撤退と引き換えに、ロシア側はザポリージャ原発をキエフ政権のコントロール下に移管」って、まさにキエフ政権が望んでいることであって、彼らがロシアのクルスク原発まで どんな犠牲を払ってでもたどり着きたい理由が ザポリージャ原発を取り返す ということなのです。

 

このように偽ビデオまで作って、ザポリージャ原発に攻撃による火災まで引き起こして原発での事故をわざと引き起こそうとしているのは ロシア側ではなく、どう見てもウクライナ側です。

 

そのことが理解できないでロシアが自分たちの併合したエリアをわざと危険に晒すようなことを 本気でやっている と信じ込んでしまうのが 騙されやすい日本国民です。

 

私のブログを読んでくださっている皆様は そのような「詐欺師」にすぐに騙されるような方々ではないと思いますが、まだ日本国民の9割くらいは ゼレンスキーが嘘つきの常習犯とも知らないで彼の言葉を信じているということで、その点は実に残念なことです。

 

最後に、ザポリージャ原発を攻撃して火災を発生させたのはウクライナである とはっきり書いているオルタナティブ・メディア、ANTI WAR.comの記事をご紹介します。

 

 ↓(日本語に辺k難したもの)

 

 

 

Ukrainian Shelling Causes Fire at Zaporizhzhia Nuclear Power Plant

 

(和訳開始)

 

ウクライナの砲撃がザポリージャ原発で火災を発生させる

ゼレンスキーは、2022年2月からロシアの管理下にあるこの工場でロシア人が火災を起こしたと主張している


デイブ・デキャンプ 2024年8月11日午後5時17分(東部標準時)


ロシアが任命したザポリージャの知事、エフゲニー・バリツキー氏によると、ウクライナ軍の砲撃によりザポリージャ原子力発電所の冷却塔の一つで火災が発生した。

国際原子力機関(IAEA)は、2022年2月からロシアの管理下にあるZNPPに駐在する専門家らが、複数の爆発音を聞いた後、同発電所から黒い煙が上がるのを目撃したと述べた。専門家らは、冷却塔の1つがウクライナのドローン攻撃の標的になったと発電所関係者から聞かされた。


IAEAは、火災による原子力安全への影響は報告されていないと述べ、バリツキー氏は原子力発電所周辺の放射線レベルは正常だと述べた。

ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキーは、この火災は原発を管理するロシア人によって起こされたと主張している。ZNPPはドニエプル川南岸のエネルホダル市に位置している。ロシアは南岸の領土を、ウクライナは北岸の領土を管理している。

 

 

 

ゼレンスキーはXに、同発電所の火災の映像は川の向こう側にあるニコポリ市から撮影されたと投稿した。「エネルホダル。ロシアの占領軍がザポリージャ原子力発電所の敷地内で火災を起こしたことをニコポリから撮影した」と投稿した。

ゼレンスキーはまた、原子力発電所の放射線レベルは正常だと述べた。「しかし、ロシアのテロリストが原子力発電所を支配し続ける限り、状況は正常ではないし、正常になることもできない」と同氏は付け加えた。

ZNPPとその周辺地域は戦争中頻繁に砲撃を受けており、ウクライナは常にロシアのせいだと非難している。ウクライナ軍は同原発の奪還を何度も試みたが、失敗している。

 

(和訳終了)