3/22にモスクワ近郊で起こった大規模なテロ事件では 狙撃手4名全員がタジキスタン出身のタジク人であると報道されています。

 

そして、西側メディアは このテロ事件をウクライナとは関係が全くなく、IS単独によるものだと強調する報道を行っていますが、その後もISとウクライナ軍、米CIAのつながり等、面白い情報が出てきているので、本日のブログでご紹介したいと思います。

 

日本のメディアでは このテロ事件の実行犯は”ISIS-K”というテロ組織だと言っています。

 

 

 

このISIS-Kについてですが、面白い情報を見つけました。

 

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信じられない。

「ISIS-K」のリーダーはバグラム社の請負業者で、その後CIAのトップ代理人である麻薬王ラシッド・ドスタムの警備員として働いていた。

彼はその後、アフガニスタンにおける文字通りCIAの右腕であるNDS長官アムルッラー・サレハの下で働いた。


それはウィキペディアのページにあります。

 

 ↓(日本語に変換したもの)

 

そして、逮捕された狙撃手のひとりは 3/7に会場を事前に下見していたようです。

 

(上の写真向かって左:狙撃手の1人、シャムシッディン・ファリドゥニ容疑者が事件を起こす前、3/7に会場を下見した時に撮られたもの)

 

3/7 といえば、在モスクワ米国大使館が自国民に向けて「テロの情報があるため、コンサートホールなどの人ごみに行かないように」と警告を出した日と偶然同じですね。

 

やはり米国は事前にこのテロが起きることを掴んでいて、具体的情報をロシア外務省には伝えていなかったようです。

 

そもそも、テロリストのISを支援し、訓練してきたのは米国です。

オバマ元大統領もそれを認めています。

 

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ISISについて何か疑問はありますか?

オバマ:「我々はISISを訓練した」

トランプ大統領「オバマはISISの創設者だ

2人の大統領、米国がISISの創設者であることを認める

他にどのような証拠が必要ですか?

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ですから、このテロがISによるものだとしても、ISを訓練してきた米国や、シリアのISを傭兵の中に組み込んでロシアと戦っていたウクライナへの"疑い"が晴れたわけではありません。また、この狙撃手のタジク人4名が逃げようとした先もウクライナですからね。

 

タジキスタンは中央アジアの中でも最貧国で、彼らはロシアや他の国によく出稼ぎに行っているのですが、今回たったの50万ルーブル(日本円換算で82万円ほど)という格安の金額で、このような140人近くを殺すという恐ろしいテロ行為を行うのは 日本人には信じがたい感覚かもしれません。ですが貧しい国からの移民には 金銭の為に犯罪に勧誘されやすくなるというリスクもあるということです。

 

今回逮捕されたこの4人については 他のISのテロのような自爆テロや死んで殉教者になる というようなものではなく、彼らのやり方は あくまでお金目当てで大量殺人を請け負った愚か者 という印象しかないので、あくまで彼らの「雇い主」が主犯だと考えたほうが自然でしょう。

 

このテロがISによるもの だと証拠のようになっているのが ISによる犯行声明です。

これも4人全員の顔にボカシが入っていたりして全く誰だか分からないし、これは確たる証拠と言えるものではないですが、そのビデオにもアラブ人やイスラム教徒から見ると、ラマダンの時期にこのようなテロを実行するという通常とは違う、かなり不自然でおかしなところがあるようです。

 

それは軍事情報サイトのSouthFrontで記事になっていますので、最後に、その記事をご紹介します。

 

MORE EVIDENCE CAST DOUBT ON ISIS ROLE IN MOSCOW TERRORIST

 ATTACK

 

(和訳開始)

 

 

 

ロシアの首都モスクワで3月22日に起きたクロッカス市庁舎テロ攻撃についてISISが犯行声明を出したが、その目的はキエフ政権とその支援者である西側諸国と思われる真犯人を隠蔽するためだけだったという証拠が増えている。

全員ロシア人ではない4人のテロリストがこの攻撃を実行し、少なくとも133人の命を奪い、154人以上が負傷した。テロリストらはナイフや銃を使って当時コンサートに参加していた犠牲者の一部を襲撃し、その後ホール全体に放火してさらに多くの死傷者を出した。

ISISは攻撃からわずか数時間後、オフィシャルの通信社アマクが発表した声明で即座に犯行声明を出した。

3月23日、一般的な詳細を含むこの攻撃に関する続報が、間に合わせのISIS旗の前に立つ4人のテロリストのぼやけた写真とともに、アマクによって発表された。同日遅くにアマクが公開したこの写真と短いビデオ以外には、テロリストに関する情報はなかった。ISISは彼らの国籍や名前、さらには名前さえも言及しなかった。

アマクの写真に写っている4人の男が着ていた服は、攻撃時と、3月23日にウクライナの命令に近いロシア治安部隊によって逮捕された際にテロリストが着ていたものと一致する。

それでも、4人のテロリストとISISとの関係は依然として不透明である。拘束されたテロリストらは最初の自白でISISには言及しなかったが、インターネットを通じて50万ロシアルーブルの金銭を受け取ったことや、未知の担当者から攻撃の指示を受けたことなどを話した。

さらに、テロリストらは、ジハード主義者にありがちな、攻撃後に自殺したり、少なくとも逮捕に抵抗して死ぬまで戦ったりはしなかった。

ただし、これらの詳細はすべて、それほど奇妙なものではありませんでした。アマクが公開した写真では、テロリストらは左手の指を使ってイスラム教の誓いと信条であるシャハーダを行っていた。これはイスラム教では厳しく禁じられています。

写真は鏡写しのようにされていないことに注意することが重要です。可能性としては3つあり、過激派がどういうわけかISISの旗にアラビア文字を逆に書いたのか(ありそうもないが)、すでに鏡に加工された写真の上に旗をフォトショップ加工したのか、あるいはテロリストが非常に基本的なイスラム教の原則に慣れていなかったのかのいずれかである。

全体として、入手可能な情報は、テロリストが実際にはイデオロギーに動機付けられたものではなく、むしろ過激な傭兵であることを示している。

テロリストたちが傭兵であり、ウクライナへ逃亡しようとしたという事実は、モスクワでのテロ攻撃を計画し、隠蔽手段としてISISを利用したのはウクライナ諜報機関であると信じるのに十分である。ウクライナ人がどのようにしてこのグループと接触したかについては、ロシア情報筋はすでに、米国中央情報局(CIA)に勤務するタジキ聖戦戦士がこれに関与していると報告している。テロリストらもタジキスタン出身であると伝えられていることは注目に値する。

 

(和訳終了)

 

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ISISがワシントンの公式な敵を攻撃することだけに興味があるのは奇妙だ。