ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー氏が コメディアンとして絶大な人気を得て、その後大統領に立候補したきっかけは 教師が大統領になるというストーリーの『国民のしもべ』というドラマで主演したことがきっかけですが、そのドラマを放映したのが1+1チャンネルというTV局で、その1+1チャンネルが11/26、ウクライナ軍兵士の本当の損失(死者+行方不明者)をテロップで表示してしまい、その後 謝罪するというハプニングがあったようです。

 

(上の写真の画面の下に出ている黒い帯に白い文字の部分が何者かによって流されたウクライナ軍の犠牲者数の発表 画面はこのYoutubeビデオからのスクリーンショット)

 

そのテロップ部分を拡大したものと英訳したものを貼り付けておきます。 

(上の写真2枚:1枚目がウクライナ語でのテロップ、2枚目が英訳されたもの:白いテロップに「前線の状況」、その下の黒い帯のテロップに「1,126,652人の軍人が死亡や行方不明になった。」と書かれている)

 

ウクライナ軍兵士の損失はなんと100万人超えの1,126,652人 となっています。

これは もちろん死亡者数だけではなくて、行方不明者が含まれていますが、ウクライナ政府に不満を持つ関係者がTV放送にこのようなテロップを加える細工をしたのか、それともロシア側のハッカーや工作員の仕業かは 分かりませんが、ダグラス・マクレガー氏によれば1ヶ月以上位前の時点で すでにウクライナ軍の死者数が60万人超え と言っていましたので、現時点で負傷者と行方不明者まで合わせると112万人を超えている というこの数字は かなり信憑性が高いのではないかと思います。

何より、このゼレンスキー氏を人気者にして大統領になったきっかけを作ったTV局が このハプニングの後、ゼレンスキー氏の事務所に謝罪している という事実が この数字の信憑性を なおさら上げていると思います。

 

そして、前線では ちょっと面白いニュースが入ってきました。

「最強の戦車」と呼び声が高い(というか、NATOがそう言っているだけかも?)、アメリカがウクライナに送ったエイブラムス戦車が ようやく北部の前線のやや後方に1両ぽつんと、先日姿を現したのですが、米のロイド・オースティン国防長官は ウクライナ政府に対して、合計7両送ったエイブラムス戦車を前線で使用しないで欲しい と言ってきたのです。

そして、先日オースティン長官がキエフを訪問した際、エイブラムス戦車の代わりに28両のレオパルト2戦車を送るから、7両のエイブラムス戦車を返してほしい という要望をしてきたとのことです。

 

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ウクライナのTelegram チャンネルのZe Rada:

「我々の情報によれば、米国防総省のトップ、ロイド・オースティンが11月20日に(キエフを)訪問した際に、ゼレンスキーに対して7両のエイブラムス戦車を返還して代わりに、第三国から購入される28両のレオパルト-2戦車を譲渡することを提案した!!」

 

アメリカの軍産複合体のPRに反するものを作りたくないという論理的な願望は エイブラムス戦車が壊滅的に前線にまで到達できないという事実によって置きかえられた。

エイブラムス4両は輸送中にミサイル攻撃で破壊された。3両は不適当でニコラエフ地域内での輸送に不向きだった。

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エイブラムス戦車については アメリカが 当初ウクライナに送るのを相当渋っていたように、送っても そもそもウクライナ人でその戦車を運用やメンテナンスできる兵士がいそうにないし、重量が重すぎて秋の泥状になってしまうウクライナの地面の状況に向かないことや、燃費がとんでもなく悪く、1時間に約50Lの燃料が たとえ止まっていても必要等で、これを送っても 全く役に立たないのではないか・・・という意見はネットでは多かったと思います。

 

そして、アメリカが最も恐れたのは 戦車がウクライナ軍の「役に立つかどうか」よりも下のようになることではないでしょうか?正式な戦車ではありませんが、アメリカのブラッドリー歩兵戦闘車は あちこちで戦車の墓場が出来て放置されているのも多くあります。

 

 

なお、14両の「チャレンジャー2戦車」をウクライナに送ったイギリスも 2ヶ月位前になりますが、最初のチャレンジャー2戦車が ウクライナの反攻作戦で少なくとも1両は破壊され、その写真がネットに出回った結果、チャレンジャー2戦車を最前線で使用しないで、後方で使用してほしい とイギリスはウクライナに要望しています。

 

結局は ウクライナに兵器を支援しているNATO各国の軍産複合体企業は ウクライナ軍をどれだけ支援できるか ということよりは 事実上、自社の兵器のPR、販売のほうを優先しているのであって、だから、ロシア軍によって破壊されそうなものは「最前線では使うな」等と言っているのでしょう。

 

次にドイツのメディア、Bild紙の11/27付記事をご紹介します。

どんなにウクライナが勝っていてロシアが負けているという内容のプロパガンダ記事を流したくても、戦場でのウクライナ軍の酷い損失や人員不足を隠せなくなってきて、最近は ウクライナ軍の窮状が分かる記事が どんどん西側メディアの中でも増え始めている という状況です。(しかし日本のメディアではまだウクライナ軍がロシア軍を追い詰めている というような嘘記事ばかりを発信して国民を騙そうとしています。)

 

Soldaten packen aus ++ Wut auf Regierung Riesen-Probleme in der Ukraine-Armee

 

(和訳開始)

 

荷を解く兵士たち ++ 政府への怒り
ウクライナ軍の大きな問題

 

ウクライナ人は21か月間、ロシアの侵略軍と戦っている。
しかし、西側諸国からの軍事支援とかなりの成功にもかかわらず、前線での多くのことはウクライナ兵士の望むようには進んでいない。
BILD では、さまざまな部隊の 5 人の現役兵士がウクライナ軍の問題について語る。彼らは個人的な日常の戦争生活からの経験を説明しているが、すべての兵士を代弁しているのではなく、彼ら自身について語っている。
前方に車両がいない
ウクライナ指導部はレパード、チャレンジャー、エイブラムスといった西側戦車が保存されていると誇らしげに指摘しているが、装甲兵員輸送車やオフロード車が不足しているため、多くの兵士が50年前のラーダで前線に行かなければならない。
さらに悪いことに、ある兵士は、自分とその仲間たちが給料から修理費やガソリン代まで自分で支払わなければならないとBILDに報告している。このウクライナ人はビルトに対し、「自動車修理工場ではすべて自腹で支払いますが、最も多いのはタイヤの損傷です」と語った。

 

 

最も重要な武器は自分で購入する必要がある
ある兵士の報告によると、彼とその仲間たちはウクライナの基準からするとかなりの収入があり、月収は3,000ユーロだが、装備品の購入費も自分たちで支払わなければならないという。
何よりも、ロシア軍部隊に対する偵察や攻撃に不可欠な無人機が不足している。最前線の兵士: 「ドローンの代金は自分たちで支払います。また、3D プリンターで作成した手榴弾ホルダーの代金も 50 ユーロ相当です。」
軍事援助団体やボランティアの寄付者からの数千機のドローンもある。政府は、日常的に使用されるドローンに関しては、軍にほとんど何も供給していません。
私たちは寝る家の家賃や食費も払っています。それはあなたを怒らせます。ロシア人は戦争にすべてを投資しますが、私たちはそのほとんどを自分たちで作ります」と兵士は説明する。

 

 

NATOの訓練にもかかわらず、不十分な戦闘管理
ある中級兵士は、ウクライナ軍の将軍たちの先見性の欠如と虚栄心が蔓延していることについて激しく不満を漏らす。「どの旅団も自分たちのために戦う。時には右と左の旅団のことをまったく無視したり、時には彼らと競争したりすることもあり、その結果、たとえ互いに数キロしか離れていない旅団同士であっても、通信はほとんど行われない。
NATO加盟国の訓練を受けたこの兵士は、ますます絶望的になる。「上級将校は以前と同じなので、戦争に関してはソ連時代とほとんど何も変わっていない。私たちには「武器を組み合わせた戦闘」はありません。それは我々が武器を持っていないというだけではなく、我々の指揮官たちが旅団の外に目を向けていないからでもある。」

 

不適切な救助チェーンが兵士を殺害する
兵士らの報告によると、無人機のせいで前線での行動はほぼ夕暮れか夜間に行われ、負傷者に深刻な影響を及ぼしているという。彼らは塹壕の中で医療の助けを求めて何時間も待つこともよくある。ウクライナ軍は前線の多くの地域で電子的対空手段も従来型の対空手段も備えていないため、死者も出ている。
▶︎ ある衛生兵はBILDに次のように語った。ドローンは非常に正確なので、前線への移動はすべて私にとって最後になるかもしれません。」
▶︎ 別の兵士は次のように説明します。「現在、ゲパルトなどの数十の西側対空システムが、都市を守るために固定対空砲のように使用されています。私たちはこのような装備を前線にほとんど持っていません。」

 

(和訳終了)

 

 

上のドイツ紙の記事で分かる通り、ウクライナ軍の兵士の給与は通常の労働者よりは高めなものの、自腹で支払わなければならない出費が多すぎるので、そのことに不満を持っている兵士が多いようです。以前の記事でビデオをご紹介しましたが、部隊によっては装甲車の燃料代も自腹で負担しなければならない と言って不満を述べている兵士たちもいます。

 

 

 

 

このように、前線の兵士が燃料費や車の修理代、ドローンのパーツ代等を自腹で負担させられている中、ゼレンスキー大統領が 代理人を通じて、ごく最近、超豪華なクルーザーを2隻、購入した というニュースが入ってきました。

 

2隻合わせて なんと約7,500万ドル、日本円だと110億円相当にもなります。

下の写真でゼレンスキー氏の両サイドにいるのが ゼレンスキー氏ともっとも親しい友人で、今回ゼレンスキー大統領の代わりに名義人となって豪華クルーザーを購入した2人です。

 

 

それらの豪華クルーザーはアラブ首長国連邦(UAE)の首都、アブダビにある とのことです。

 

そして、下の写真がその2隻のクルーザーの購入証明書の書類です。クルーザーの名前が"Lucky Me(幸運な私)" と"My Legacy(私の遺産)"になっていて、 "Lucky Me" を購入したのが2023.10.18、"My Legacy"が2023.10.25と、いずれも ごく最近の購入です。

そして、価格が "Lucky Me"が2490万ドル、”My Legacy"が4975万ドルの、2隻合わせて7465万ドルにもなっています。

 

 

(上の2枚の写真:ゼレンスキー氏が親友2人の名義でそれぞれ購入したばかりの超豪華クルーザーの購入証明書。書類の右上には2名の親友の名前が書かれている。)

 

そして、下が4975万ドルの"My Legacy"の外観と内部の写真です。

 

 

(上の5枚の写真:ゼレンスキー大統領が最近買ったクルーザーの"My Legacy"号と豪華なキャビン内の写真)

 

ウクライナ軍が112万人もの死者・行方不明者を出して、兵士には燃料代やドローンのパーツを自前で購入させたり、車が足りない時には自家用車を出させたりして、負傷しても何時間も放置されて、それでも「退却するな」と言って「肉挽器」とも称される前線で、不必要なまでにも多くの兵士を死亡させたのに、ゼレンスキー大統領は 最近になってこの豪華クルーザー2隻を購入されていたわけです。親しい友人名義ならば、バレないとでも思ったのでしょうが、ジャーナリストが発表していて、このYoutubeビデオでも拡散されています。

 

下の過去記事でも触れてますが、ゼレンスキー氏は まるでセレブ専用の不動産会社でも営んでいるのか?という位、すでに米国や欧州、エジプト等の有名リゾート地に 豪華な不動産をいくつも買い漁っており、租税回避もしています。

 

 

 

それでも足りず、このようなクルーザー2隻を最近購入された ということは ウクライナ軍のザルジニー総司令官との間の不和も伝えられるようになってきて、もしかしたら軍部から軍事クーデターも起こされるかもしれないし、ウクライナにいるのは そろそろ危険になってきたので、1つの場所に留まらず、クルーザーで世界のあちこちに逃げたほうがよい というふうに思ったのかもしれません。

 

しかし、欧米からの支援金を着服したとしか思えない、このゼレンスキー大統領の、ありえないほどの散財を ウクライナに金銭支援をしているアメリカやヨーロッパの一般の納税者が見て、どう思うでしょうか?

 

日本も すでに1兆8000億円近くのお金を負担させられていますが、ジャーナリストの山口敬之氏などがおっしゃるには近い将来、ウクライナへの「復興支援」名目でさらに20兆円を日本が負担させられる・・・という噂もあります。

 

このような腐敗した大統領、腐敗した政治家が統治する国に そのように際限なく金銭支援をすべきではない! と私たち日本人も声を挙げていくべきだと私は思います。

 

昨年3月末で、英米の妨害とウクライナの事実上の裏切りにより、ストップしているロシアとの和平交渉の再開を 遅らせれば遅らせるほど、ウクライナに際限なくお金も兵器も流れ込むわけですから、外部からのお金や兵器(兵器は転売もされている)が流れ込み続ける限り、このように腐敗した大統領、政治家達にもお金が流れ込み続けてしまいます。

 

そして「ロシアがクリミアも含めて完全撤退するまで」交渉しないとゼレンスキー大統領は言い続けていますが、その「完全撤退」の可能性は どう考えてもゼロです。

 

和平交渉も再開する気がないのに「復興」名目で 日本に復興支援交渉担当窓口まで作っている岸田政権に対して、国民が「戦争も終わっていないのに、また、終わらせる気がないのに ”復興”とは、おかしいだろう!」という声を挙げていかなければなりません。