ウクライナに送られる戦車関連のニュースですが、Youtubeを見ていたところ、たまたま衝撃的なニュースを見つけて、「これが本当なら、大変なことになる」と危機感を感じたので、本日のブログで紹介させていただきます。

 

深刻な戦車不足で戦闘力が大幅低下しているウクライナ軍に対して、西側の”反ロシア連合”が戦車を送ろうとしています。

イギリスから来るチャレンジャー2戦車はわずか14台なので、主にドイツのレオパルト1(1960年代の古い設計のもの)が最も多く180台前後、次にレオパルト2がおそらく50台前後で、米国からは湾岸戦争、旧ユーゴスラビア、コソボ戦争、イラク戦争で使われたエイブラムス戦車が30台位送られる予定のようですが、このエイブラムス戦車用に、劣化ウラン弾の砲弾が使われるのでは・・・という疑惑があります。なぜならば、このエイブラムス戦車が送られたイラクでの2回の戦争(湾岸戦争、イラク戦争)と旧ユーゴ、ボスニアでの戦争、コソボ戦争で いずれも劣化ウラン弾が使用され、戦後、地元の一般市民に癌や白血病を激増させた という「前科」がアメリカにはあるからです。

 

今回このYoutubeのニュースの内容をご紹介します。

 

 

 

ビデオのタイトルは 「米国はウクライナに劣化ウランの兵器を送っている」 です。この番組のホスト、クレイトン・モリス氏と、情報を調べてリポートしているダン・コーエン特派員との間の会話形式になっています。

 

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番組のホスト:1/25、バイデン政権はウクライナにエイブラムス戦車を送ることを発表した。この戦争は明らかにエスカレートしています。バイデン大統領は第三次世界大戦につながると言った。しかし、この話の中で失われているのは このエイブラムス戦車で使用される弾薬の種類は何なのか ということです。

イラクで発見された劣化ウラン弾はイラクの出生異常の原因となった。その画像は絶対に恐ろしいのでお見せできませんが、もし見たいならば、グーグル検索で「劣化ウラン 出生時障害 イラク」と検索してください。私が言っていることがわかるはずです。
見るに堪えないものです。ウクライナでも同じような光景が見られるかもしれません。ダン・コーエン特派員の話です。

 

番組のホスト:「ダン、これらの軍需品について、エイブラムス戦車について、これは明らかなエスカレートです。」

 

ダン・コーエン特派員:「クレイトン、そうですね。この戦車の納入が発表されたとき、ホワイトハウスは記者会見の席上で
劣化ウラン弾を送るのかと聞かれました。その場にいた高官は回答を断りました。技術的な詳細には立ち入らない、と。

 

(上の写真:バイデン政権の記者会見の内容の文字起こし:記者から「そして、劣化ウラン弾についてですが、あなたはブラッドリー戦車の為の砲弾として劣化ウラン弾を供給するつもりですか?」聞かれ、バイデン政権の専任行政官が「技術的な詳細には立ち入らない」と答えている部分)

 

しかし、次の連邦調達台帳を見てください。劣化ウラン弾の契約が2件ある。120ミリ徹甲弾、M829 A4弾の契約が2件あります。この弾薬はエイブラムス戦車用に特別に作られたものです。

 

 

ブルガリアのジャーナリスト、ジュリアナ・ガイタン・シーバが初めて報告したものです。アメリカに関する報道は、主流メディアよりも優れています。」

 

番組のホスト:「彼女は素晴らしいです。」

 

ダン・コーエン特派員:「彼女は素晴らしいのですが、そうではありません。正当な評価を受けていない。特に注目すべきは
これらの契約入札はこの31台のエイブラムス戦車を送るとバイデン政権が発表する数ヶ月前の10月と12月になされている
んです。だからちょっと怪しいんです。」

 

番組のホスト:「ちょっと待って下さい。これらは軍需品調達の契約です。10月の契約です。何ヶ月も前です。私たちはちょうど1月25日に(エイブラムス戦車の提供を)知ったばかりです。彼らは(エイブラムス戦車の供給を)ためらって引き伸ばしていた。「そうはならないだろう」と私達は考えて、行ったり来たりしていた。しかしこれは 予め前もって、戦車を送ることは計画されていた いうことですね?」

 

ダン・コーエン特派員:「そのとおりです。私の考えでは すべて10月以前に、前もって計画されていて、軍需品の発注という証拠があります。直接の証拠です。それらは10月、12月に発注されていた。1月までアナウンスされていなかったのです。ここ、米国だけではなく、ロシア国民の反応を最小化するために、ゆっくり国民に知らせていったということです。バイデンは長距離ミサイルを送らないと言っています。ロシアに危険なエスカレーションと受け取られかねないからです。そして、彼らは再び、それ(約束を破って長距離ミサイルを送ること)をします。そして、それ(エスカレーション)を何度も何度も繰り返す。

ニューヨーク・タイムズ紙は、この迷走ぶりをすべて報道しています。しかし、驚くべきは、この見出しです。
バイデン政権が最終的に武器をウクライナに送っているのは 気が進まないが、渋々そうしている と書いている。

 

(上の写真:「バイデンがどのように渋々、ウクライナに戦車を送ることに合意しているか」というニューヨークタイムズ紙の見出し)

 

不本意ながらそうしている、と。だから、彼らはそれを軽視しようとしている。可能な限り、ゆっくりした動きで。」

 

ホスト:「しかし、彼は無意識のうちにそうしていたのです。彼は知らず知らずのうちに、自分の政権に参加してるだけ。」

 

ダン・コーエン特派員:「そのとおりです。まさに、哀れなジョーが、そして、彼のアドバイザーたちは、みんな本当はやりたくないのに、やらされている。プーチンのせいで、そうせざるを得なくなった。ロシアのせいだ。というメッセージです。

ニューヨーク・タイムズ紙を始めとするマスコミはもちろん戦争賛成派です。しかし、ロシアがこの件に関して言っていることを見てみると、彼らは 劣化ウラン弾を戦場に送り込むことを検討しているというのは大きな挑発行為だと言っている。コンスタンチン・ガヴリロフが欧州安全保障協力機構(OSCE)フォーラムで述べた。ドイツからのレオパルト戦車が来ると発表されたときのことです。
ブラッドレー、マーダー装甲兵員輸送車、レオパルト2戦車は劣化ウラン弾の徹甲弾と劣化ウラン弾頭を搭載しており、この弾頭を使用することにより旧ユーゴスラビアやイラクでのように、空域を汚染することになります。このようなNATO諸国製の戦車用弾薬がキエフに届けられた場合、我々はこれを「汚れた爆弾」の使用と見なすだろう。ロシアに対するダーティーボムの使用とみなし、それは それに続く全ての結果をもたらす。非常に厳しいロシアからの警告です。

 

米国は、長期にわたる劣化ウラン弾の危険性を軽視し、隠蔽しようとしてきました。兵士にとっても、戦闘員にとっても、現地住民にとっても 劣化ウラン弾にさらされることになります。

敵対行為停止後、米国は劣化ウラン弾を使用し、1991年と2003年のイラク侵攻の際に使用され、また1990年代にはユーゴスラビアのボスニアとコソボでも使用された。最近では、2015年、シリアでISが支配する地域で数千発の砲弾を発射しました。使用しないことを約束したにもかかわらずです。

 

このような弾薬の影響について、複数の研究があります。イラクで行われた2013年の調査では、乳がんと肺がん、白血病やリンパ腫の発生率が2倍、3倍になっていることがわかりました。赤ちゃんの奇形の画像はお見せできませんがGoogleで調べればそこらじゅうにあるのです。

 

(上の写真:イラクで使用された劣化ウランによる環境汚染と癌、赤ちゃんの奇形と関連性についての論文)

 

1999年、ガーディアン紙はある研究者の言葉を引用した。劣化ウランのせいで、コソボで1万人以上の死者が出たというのです。

 

(上の写真:コソボでの劣化ウラン弾への警告:国防省は真実を隠していると非難される)

 

証拠には事欠きません。私にとってはこれは「非常に危険である」というのは賛否両論ありますが、ドンバスの市民にとって、長期的に非常に危険であるということは、議論の余地がないように思われます。もちろん、このロシア側からの厳重な警告は 最大の関心事の1つです。」

 

ホスト:「このニュースを聞いたとき、私が一番気になったのは、これが民間人に対してどのように使われるのかということです。これまで、HIMARSによる攻撃は、ドンバスの一般市民を攻撃しています。つまり、アメリカの西側兵器を使って民間人を攻撃するために、集合住宅 病院 あらゆる種類の民間の住宅地を攻撃しています。これらはどのように使用されるのでしょうか? 私が想像できるのは、これらが民間人に対して使用されることです。どのような持続的影響があるのでしょうか。何年も経ってから、まだ、イラクやコソボ、その他の地域の一般市民に対して影響があるということです。」

 

ダン・コーエン特派員:「そのとおりです。これはこの時点では秘密ではありません。私たちはその恐怖を目の当たりにしてきました。標準弾薬をドンバスの街でどこでも、一般市民に対して使用した恐ろしい映像を見ました。だから、おそらくこの劣化ウラン弾でまさにそれが起こるのです。そしてもちろん、大きな目標の1つはロシアの政権交代です。このままエスカレートして、ウウクライナがロシア国内を攻撃し始めたら、これはロシアの領土で使用されることになります。もちろん、ロシアはそれを西側かNATO、アメリカからの直接攻撃とみなすでしょう。非常に危険です。そして、この件に関する報道がないのはご存知の通りです。このことを調査しているのはブルガリア人のジャーナリスト、ジュリアナ・ガイタン・シーバで、彼女の記事はブルガリア語で掲載されています。我々の報道機関はペンタゴンと軍産複合体の言いなりでこの件を全く見ようとしない。彼女と彼女の仕事は無視されています。」

 

ホスト:「そして、ジュリアナはまた、ウクライナのバイオ研究所を深く掘り下げた最初の一人です。確かモルドバにも潜入していました。良い仕事をしましたが、そのリポートをしたことによって、国会議員から追い出されました。このようなことが実際に起きていることを私たちが知ることができるのは彼女の仕事のおかげです。劣化ウランについて、装甲そのものに付いているというのは私が聞いたことのある唯一の報告だったからです。エイブラムス戦車の装甲に劣化ウランが追加されたのは、1980年代後半だったと思います。ウクライナに送られる戦車からはこの装甲は取り外されるようです。というのも、この番組で大佐から聞いたようにこの番組でダグラス・マグレガー大佐や他の人たちが言っていたように、この種の兵器がこのような兵器がロシアの手に渡ることを望んでいないのです。最終的には何が起こったのかを(ロシア人が)知ることになる。より高度なレオパルド装甲、ドイツから来るレオパルド戦車に搭載されているレオパルド装甲はダウングレードされたもの(機能低下されたもの)になります。エイブラムス戦車も劣化ウラン装甲がなければダウングレードされたものです。しかし、装甲の話ではないんです。つまり、具体的に言っているのは使用される弾薬のことです。」

 

ダン・コーエン特派員:「そのとおりです。この契約入札は軍需品に特化したものです。その背景には、あのホワイトハウスの記者会見で戦車の装甲の籠について聞かれました。ホワイトハウスの担当者は、何も言いたくはなかった。どっちにしても私達が知っているのはジュリアナ・ガイタン・シーバが見つけた、これらの連邦調達の契約の入札です。

 

そう、そもそもこの話の発端は 彼女はバイオ研究所について、彼女は素晴らしいドキュメンタリーを作りました。ジョージアのルガー研究所について調べました。そして、基本的にどのように生物学的実験が行われていたことを明らかにしました。外交官であることを利用して隠して運ばれていたことを明らかにしました。この件に関しても、皆さん、ぜひご覧になってください。」

 

ホスト:「ダン、この番組には何人もの専門家が出演しています。番組では多くの専門家が、どんな戦車を投入しても、どんな武器を投入しようが、この戦争は本質的に終わっていて、残りを引きずることです。
完全に停止するまでは、何人の人が大砲の餌にされるかだ。これが民間人にどのように使われるのか、そしてどのような影響があるのか。
米国環境保護庁が言っていることです。これはとても気になるので、引用したいと思います。

 

劣化ウランを飲み込んだり、吸い込んだりすると深刻な健康被害をもたらす アルファ線、アルファ粒子は生きた細胞に直接作用し腎臓に永久的な損傷を与える可能性がある。また、劣化ウランは鋼鉄の2倍から3倍の強度があります。それを使って、ロシアの戦車や防護服を突き破る。しかし、一般市民にどのように使用されるのかが、結局のところ最大の関心事だと思います。というのも、これらは戦場ではあまり効果がないように思えるからです。ロシアはこれらの弾薬がどこに運ばれているかをよく知っていて、それを追いかけると思います。

 

ダン・コーエン特派員:「そして、もうひとつ、それを扱う兵士はどうなるのでしょうか。両陣営の戦闘員にとって、長期的にはどのような影響があるのでしょうか。それに関する研究もあります。そうすると......やはり......あなたが言ったように、戦争の流れを変えることはできませんが、長期的には深刻な問題を引き起こすでしょう。兵士であろうと民間人であろうと。
そして、これにさらされている地域社会にとって、癌や白血病やあらゆる種類の恐ろしいことが何年も続くかもしれない
のです。」
 

ホスト:「そして、主要なメディアはこの件に沈黙したままです。面白いことに企業メディアが立ち上がり、実際にホワイトハウスの報道官に質問する。しかし、彼らはそうしないでしょう なぜなら彼らはただの速記者だからです。ダン、いつもありがとう。この報告に感謝します。」

 

ダン・コーエン特派員:「ありがとう、クレイトン。」

 

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以上がビデオの会話になります。

 

かなり衝撃的な内容ではないでしょうか。

 

おそらくエイブラムス戦車を送る・送らない ということで、時間をかけてバイデン大統領が説得されて、「渋々納得」した というのは演技で、その何ヶ月も前からウクライナ劣勢の状況下で戦車が足りなくなることは米国は分かっていて、エイブラムス戦車用の劣化ウラン弾の砲弾を予め発注していた ということです。

 

そして、ホワイトハウスの担当者が質問に答えず、隠していても 発注書を調べたブルガリアのジャーナリストによって暴露されてしまった ということです。

 

エイブラムス戦車が使われた湾岸戦争、旧ユーゴでの戦争、イラク戦争、いずれも劣化ウラン弾による被害が明らかになっています。私はセルビアとコソボを汚染した劣化ウラン弾によって地元の方に癌が急増している というビデオを何年も前にYoutubeで見て、かなり衝撃を受けた記憶があります。

 

そのようなことが 今度は ウクライナ東部、ドンバス地域で起こる可能性が高くなっている ということです。

 

劣化ウラン弾の使用を考えている彼ら米国も 西側から今回送られるわずか300台に満たない数の戦車が この戦争の結果を変えるとまでは思っていないと思います。

東部ドンバス地域は ウクライナの中では炭鉱や工業地域、農業地域があってウクライナのGDPの大きな割合はこの地区から生み出されていると聞きます。 その地域を事実上ウクライナが失うのであれば ゼレンスキー宇大統領が「ドンバスを核物質で汚染された地域に変えてしまえ!」という自暴自棄な状況になって劣化ウラン弾の使用をためらわないことも十分に考えられる話です。

 

彼らが「汚い爆弾」の使用をためらわないであろう理由は ロシア軍の占領下にあるザポロージャ原発です。この原発を毎日のように、何度も何度もウクライナ軍が攻撃して、核燃料プール等を狙って砲弾を打ち込んでいました。この行為こそが 他の欧州の国を巻き添えにして土壌等や空気等が核物質の「汚い爆弾」で汚染されても構わない というウクライナ側の「やけくそ状態」の無差別攻撃を示しているのですが、大手メディアは「ロシア軍が原発を攻撃している」とあからさまな嘘をついていました。

 

ロシア軍が 自分たちが支配している原発を自分たちで攻撃して身を危険に晒す などありえないのに、そのような荒唐無稽な嘘をつき続け、ウクライナ軍によるドンバスの市街地中心部の民間人を狙った攻撃が今も毎日のように続いていることなど、報道したくないことは一切報道しない という、報道機関としての責任を放棄し、ただのプロパガンダ・メディアとして、大衆を操作する「情報戦」「心理戦」のみを行っているのが 日本の報道機関も含めた西側メディアなのです。

 

なお、ビデオの中の2人の会話に出てきた、ブルガリアの独立ジャーナリスト、ジュリアナ・ガイダン・シーバさんについてですが、ウクライナやジョージア(グルジア)にある米のバイオラボが 地元の人々をモルモット代わりにして、危険な実験を何度も行ってきた事を 潜入取材をして彼女のブログで公開しており、私のブログの過去記事で 2回に分けて翻訳して、ご紹介しています。こちらもショッキングな内容が多数ありますので、長い記事ではありますが、是非ぜひご覧下さい。